きょうのエスキス

一級建築士試験、R2学科復活合格。製図が鬼門。R3は自分に負けない年にする!じんわり日々の振り返り。

製図試験前日に思うこと

ついに試験前日となりました。地元は今日からだんじり祭で、明日も駅前の歩道が閉鎖に。そこで学科と同じく、試験会場近くのビジネスホテルで夜を過ごします。ゆっくりペースの私にとっては、準備期間が少なすぎたなぁというのが正直なところ。(どんなに長くやっていても、きっと同じようなことを思うのだろうなぁ。)どのような勉強法が自分に合っているのか、やっと製図試験についてわかりかけてきたばかりです。火曜に公開されたウラ指導の添削図面に落胆しながらも、なんとか軌道修正し、今やれることを全力でやりきりました。昨晩は、記述の文例をiPhoneのボイスメモに録音し、自分の声ってこんな声してたのかと新たな発見をしつつ、聴きながら眠りにつきました。この勉強法、意外と自分に合っているのかもしれません。ここまできたら、自分自身をいかにコントロールするかですね。学科のときのように、何が起きても、粘りますよー。最後に、先日の質疑応答の後に届いたメッセージです。


「作図は、皆が考える平凡でシンプルなプランとして、ミスを無くして下さい。減点が少ない図面は、合格に近づきます。また、記述は、合否を分ける最大の要因でもあります。この記述で理由をきちんと、しっかり書いた方は、合格しやすくなります。試験は落ち着いて、大丈夫と思って頑張って下さい。」

テラスについてのQ&A

直前ですが、以下の質問をしてみたところ、すぐに回答がありましたので、シェアします。本当にありがたいです。資格学校以外でも、親身になって下さる方々がたくさんいるのですね。(問い合わせをしたのは、建築資格研究会です)

「屋外テラス(の一部)」をピロティ内に計画しても問題はないでしょうか。

 ⇒屋外テラスは、ピロティ内に計画しても問題ない。質問は、柱が残った空間をピロティと解釈して、その中に計画しても良いかということで、問題ない。 H26標準解答例1では、2階の柱内、上に屋根(軒天の位置内の図となっている)が示されており、 この解釈からすると、屋外テラスは、ピロティ内でよいとなる(その隣りにバルコニーあり)。 そもそも、テラスやバルコニーなどは、それを示す明確な建築基準法がない。言葉としての歴史的判断では、バルコニーは「2階以上で外壁からせり出した手摺付きの部分」で、 テラスは、古いフランス語から引用されており、「盛り土で地面より高く扉などと繋がる部分」となる。 現在は、あいまいな意味のまま、一般的には、テラスは、椅子やテーブルのある比較的広いスペースを指していて、H26標準解答例もそのような意図で示されている。 従って、ある程度広く、椅子やテーブルがあれば、その場所は、1階でも2階でも上に天井や屋根があっても問題ないとなる。

 

課題では要求室の特記事項に書かれてありますが、「その他の施設等」に書かれている場合でも、同じ捉え方でよいのでしょうか。

 ⇒「特記事項」でも「その他の施設等」でも同じである。 屋外テラスは、H26出題では「その他の施設等」で出題された。その時に「特記事項」でもレストランの中に「屋外テラスと一体的に利用できるように」との指示文があった。 予測課題3では、見落としを想定して、あえて「その他の施設等」には書かなかった(H26パターンをあえて避けることで見落としとなる点に注意させるため)。どこに書いてあっても、条件は同じである。 

まもなく10月

今までこのブログを読んで下さったみなさん、本当にありがとうございます。学科試験の勉強のときとの違いにとまどいながらも、このブログとともに、ここまで来ることができました。明日からはさらに集中するため、試験前日まで投稿をお休みしたいと思います。

今日、建築士会の最後の授業を終えました。グループになって、他の方の図面を見たり、意見交換ができる機会があり、行き詰まっていた気持ちがだいぶと軽くなりました。先生は、今まで温かい言葉をかけ続けてくれて、設備が苦手な私に、今日もコソッと資料を持ってきてくださって。本番で困ったときは、先生のアドバイスを思い出します。

授業後いつものように、自習室に向かっていると、知人が製図板を持った私とすれ違ったらしく、LINEで応援メッセージが届きました。ありがとうの連続です。そして、自習室に着くと、製図板を横に置いて、エスキスをしている方に遭遇。めちゃくちゃ集中されています。今まで私以外に建築系の勉強をしている人がいなかったので、ちょっとテンションが上がりました。

学科試験と違い、エスキスも作図もやりだすと長くなるので、あと1週間どこにポイントをしぼるかですね。記述の文例を覚えていたはずなのに、作図に集中してたら、抜けてる〜。エスキスがやっと調子に乗ってきたと思ったら、押さえどころを逃してる〜。こりゃ、エンドレスだな。ということで、学科と同じく、これから詰め込みを始めます。(といっても、私の場合、知識よりもチェックポイントになりますが。)

みっつ通信のブログに、『後ろ向きになってしまうときは「物事を全力でやれていないとき」なのではないだろうか。』と書かれてあり、納得しました。全力で製図の課題に向かうみなさんの姿は、本当にカッコいいです。私もまだまだやれる。明日はウラ模試講習会。まもなく、新しい今日が始まるぞー。

フロント・事務室の配置

エスキスが早くまとまらないポイントが昨日見えてきました。その一つが管理ゾーンのプランニング、特にフロントや事務室の配置です。

①メインエントランスが南側の場合

北側のように、出入口近くに計画しようとすると、南側のスペースを占めることになり、厨房・レストランがおさまらない。けれど、この問題、以前はすんなり解けていたんです。なぜなら、南入りのエントランスのときは正面にフロントが見えるパターンだということを、製図試験.comのエスキス講習会で教わっていたからです。つまり、フロントや事務室を北側、厨房・レストランを南側に配置し、西または東側(建物周辺の地盤にもよりますが)に通用口を設け、その間から入り、縦に廊下をわたらせ、管理者の動線および搬出入の動線を確保する。このパターンは改めてしっかり押さえておこうと思います。

② 搬出入動線がレストラン(厨房)以外の要求室でも必要になった場合

今回のウラ模試で出題されたのですが、同じ階に要求室をとろうとすると、本来のフロントや事務室の位置に要求室を計画することになる可能性が高くなります。そのときは、機械室などと同じで、管理者動線と搬出入動線は管理ゾーンで一括りにしなくても、離れてしまってもよいのですね。動線を確保するのに、通用口を2箇所とればよいのですね。
 
今までの課題をすべて解く時間はなくても、気をつけておくべきポイントを押さえ、パターンを増やしておくとよいのかもしれませんね。試験まで1週間少しとなり、ようやく製図試験の勉強にも慣れ、知ることの楽しさやまわりのことも見えてきました。昨晩、ガイドヘルパーを一緒に学んだ友人から届きました。ラストスパート、がんばるぞー。なんとしてでも、今年必ず合格するぞー。
 

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まずは面積計算から

ウラ指導に提出した面積表がひさんな状態であることに、一夜経ってから気がつきました。作図してから、庇やバルコニーを足したのが原因です。まず、建築面積ですが、出入口正面にある片持ちの大庇(6m)を足し忘れ、南側にある露天風呂への見下ろしを避けるため、急きょ取り付けた2mの庇は、建築面積に入れたものの、よほどあわててたのか、一瞬バルコニーに見えたのか、なぜか床面積に足されてます。ガーン。庇の上を歩くのかー。さらに、作図をしながら、室外機置場を確保するために、宿泊室に面しない方角にバルコニーを設けるような、珍しいことをしてしまい、そのバルコニーを建築面積、床面積どちらにも足していないわで。

追記:勾配屋根の軒先を2mにしていたので、配置図の屋根面積(軒は両端1m除外)+出入口正面の庇(1m除外⇨柱付きの場合は除外規定なし、柱芯から算入)が建築面積でした。さらに、問題文には、「バルコニーは床面積に算入しない」と書かれてありました。今までこういう読み落としが多すぎました。


面積計算については、以前からいろいろと。仕事で使っているものと同じ型で、大きめの電卓を使っているはずなのに、焦ってミスタッチをしているからか、毎回数字が合わないという… そこで、50×35m程度の横長の敷地の時によく使う「882(42×21)」「588(42×14)」は覚えて、いきなり計算するようになりました。
 
余談ですが、地下1階の南北1スパンなしの場合、882+882+588=2352。ちなみに、Eテレの2355が好きなので、それくらいの値だと覚えました。これを基準に、吹抜けの面積を引いた数値と、合計の床面積の上限値・下限値を照らし合わせ、中間値に近い数値かどうかをチェック。ウツワ出しの参考にするようになりました。ちなみに、私の勝手なやり方なので、オススメはできませんが。
 
今回の課題の規模の建築物で、片持ちの大庇は大丈夫なのかも今頃になって気になってきました。建築面積が出たとき、柱があるかどうかで算定方法が変わってきますしね。
 
 
書き漏れや、自分が間違えたところを把握するには、とにかく書いた方が早いと思い、昨晩は模範解答の図面と記述をトレースしました。新しいことに手を出すよりも、復習して、同じ間違いは繰り返さないようにしたいと思います。学科試験合格発表から今までが本当にあっという間でした。今週土曜の最後の授業で結果を出して、日曜のウラ模試の講習会を有意義に過ごし、来週日曜の本番に挑みます。体調も完全復活。あと10日、気持ちだけは負けないぞー。

追記:「建築面積」は、令第2条第1項第2号により「建築物の外壁又はこれに代わる柱の中心線で囲まれた部分の水平投影面積による。」と定められているが、除外規定がある。

1 地階で地盤面上1m以下にある部分を除く。
2 軒、ひさし、はね出し縁その他これらに類するもので当該中心線から水平距離1m以上突き出たものがある場合においては、その端から水平距離1m後退した線

つまり「上から見たときの屋根の面積」となり、軒先も1m以上とっていたら、計算対象になるということかー。油断していました。バルコニーや勾配屋根の軒先を1mにしていた解答例を見かけたのですが、建築面積の計算ミスを回避するためだったのかもしれません。

※ 2mバルコニー(軒、ひさし)は、除いた距離が建築面積に該当するので、この場合、1mで建築面積に算入する。

※ 出入口に設ける車寄せのための柱付の屋根は、原則として柱の芯で建築面積に算入する。 

ウラ模試(製図)を受けて良かったこと

今日、ウラ指導の一発逆転模試(ウラ模試)のセルフチェックリストで、自分の答案に漏れや不整合がないかチェックしてみたんですが、今までのやり方があまりにもずさんでした。48項目ありましたが、ここまで細かいチェックをしたことが今までに一度もなく、ビクビクしてしまいました。そして、リストに目を通せば通すほど、チェックするポイント自体がズレていたことに気が付きました。私が思っていた大きなミスがそれほどでもなく、これくらい大丈夫だろうと思っていた項目がたくさん挙がっているではありませんか。そして、誰が図面を見ても、判断できる項目ばかりです。

製図試験は減点法なのに、おそろしすぎます。今まで作図表現がわからないとか、設備のことばかり気にしていたのですが、それ以前に書き漏れがあまりにも多く、当たり前のことができていなかったんです。その事を知れただけでも、ウラ模試を受けてみて、本当に良かったです。無事に答案の郵送にも間に合いました。自分の図面を大勢の方々が閲覧するなんて、考えただけでもゾーッとします。けど、貴重な経験です。今日から「製図試験のウラ指導」の本をもう一度読み直そうと思います。

追記:jaeicで公開されている昨年の答案用紙1を見ると、面積表と名前の欄の下にチェック表らしきものが… 。模試に付いていた基本心得と自己添削ガイドをしっかり読むことにします。

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製図模試2日目etc.

どうやら風邪を引いてしまったらしく、いろんな意味でたくさんの汗をかきながら、このブログを書いています。昨日は、ウラ指導の一発逆転模試を自習室で解きました。くしゃみと鼻水がとまらないので、ブースのロールスクリーンをしっかり下ろして、マスクと鼻栓をして。事前にウラ指導のブログで、3割弱の人が試験時間の30分前に完成したことを知っていたので、不調時の対策になるかな?と思い、宣言通り解いてみました。

敷地の形状も、床面積の合計も、これなら解ける!しかし、調子が良かったのは、最初の45分間だけ。エスキスが1時間40分経過しても、まとまりそうにない、もうダメだということで、実際は未完ですが、もう一度仕切り直しをすることにしました。新たなパターン出しです。別の角度から解いてみると、なぜか芋づる式のように、条件にはまっていき、不思議とプランニングができていました。初めから的をしぼりすぎると、収拾がつかないことがわかりました。プレゼンでも何パターンか出しますもんね。そして、作図は自習室だと気が緩むのか、予想以上に時間がかかってしまいました。

頭の中はフワフワだわ、くしゃみで手が止まるわ、目はショボショボするわ、けれど、なんとか書き上げました。今のうちにデトックスできて良かったです。締切が今日までなので、急いで郵送の準備をしようと思います。仕事までに間に合うかな?時間内にやりきることの難しさを感じています。今走っている電車も定刻通り。当たり前のことがじつはすごいんだなぁ。