きょうのエスキス

一級建築士試験、R2学科復活合格。製図が鬼門。R3は自分に負けない年にする!じんわり日々の振り返り。

芸術の秋ですね

試験が終わってからの時間の流れが、試験直前期の何倍も遅く感じられます。動いていないと、落ち着かないと言いますか…  そんななか、「ゆったりした時間で自分の中、そして周りをひとつずつ丁寧に認識することもとても大切ですよ。よくばることなく、ゆったりゆったり~」とメッセージを頂き…  秋空を眺めながら、深呼吸。気がつけば、すっかり涼しくなり、金木犀の香りも漂っていました。


さて、今年も10月最後の週末に、生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(イケフェス大阪)が開催されます。写真は昨年行ってきた、船場ビルディングです。

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昨年は仕事帰りに少し寄ったくらいでしたが、今年は公式ガイドブックを購入。総勢101件が参加なんて、こちらも気合いが入ります。どこに行くか、今から計画しておかないと。

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東京でも「日本の家」展、学科試験で出題された「3331 Arts Chiyoda」、11月に復活する「東京都庭園美術館」など気になるところが目白押し。芸術の秋ですねー。

余談ですが、「Grammar  in  Use」の初級・中級を買いました。英文法のテキストですが、初級のイラストがとってもかわいいです。全文が英語ですが、単語は中学英語レベルでしょうか。日本語の解説よりもなぜかスッと入ってきますね。想像力も広がります。

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自分との闘い

 
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「おとなの小論文教室。」の冒頭文です。山田ズーニーさんの言葉が好きで、毎週水曜の更新を心待ちにしているのですが、製図試験を終えた今、これを読み、とてもしっくりきました。課題は人それぞれなのですね。余談ですが、試験前夜、テレビをつけたら、「クセがすごい」と千鳥のノブさん。試験を振り返り、やらかしたなぁと思うたびに、なぜかこのネタが出てきて、もうおかしくなってきます。今日リフレッシュのため、衣料品を買いに行くと、最新式のセルフレジが導入されているので、そちらで精算してくださいとのこと。人間がやることがどんどん機械化されていますね。そうなると、エラーこそがその人らしさ?なんて思ってしまいました。個性、自分らしさって、抑えていても、勝手に溢れ出てくるものなんですね。なんとかしたいものです。笑
 
 

お世話になったサイト・講習会のまとめ(製図試験編)

☆ 製図試験編


1. ネットを活用

① 教育的ウラ指導「過去問題研究講座」
今年出版された「製図試験のウラ指導」に標準解答例が掲載されていますが、さらに細かく分析・考察されてあり、かなりのボリュームがあります。学科合格発表後に受講を決めましたが、なるべく早めに見ておいた方がよいと思いました。模範解答例もあり、記述対策にもつながりました。「国語力開発講座」「通信添削5課題」とセットになっていましたが、消化不良になると思い、断念。模試の添削がシビア(私の個人的主観です)で、チェック項目が細かく、それが逆に良かったので、もし、今年奇跡が起きなければ、前半戦からセットで受講しようと思っています。

② 海豆研究所⇨「簡単トレース・エスキス」「光速2時間作図法」
11年ぶりの製図試験でしたが、どちらともイメージトレーニングになり、よかったです。

③ 建築資格研究会
学科の勉強で調べものをしていたときに知りました。9月中旬になっても、なかなか成果が現れず、そんなとき製図の無料講座があったことをふと思い出し、チェック。有料講座に「予測課題の解説」が出ていることを知り、1年間2万円で見放題だったため、即入会。シンプルな図面を書くためのエスキス理論が自分にはとても合っていました。また、質問をすると、根拠に基づいた解答がメールで素早く返ってきて、さらにサイトでは、他の方の質疑応答も逐一アップされ、どれも参考になるものばかりでした。直前期にとても励みになりました。実際の本試験でエスキスがなんとかまとまったのは、この講座があったおかげです。ウラ指導と組み合わせれば、最強だなと思いました。


2. 講習会

① 全日本建築士会 ⇨ 製図対策講座(週1回)
課題はバリエーションに富んでいて、わりと難易度が高いのではと感じました。ただし、資格学校よりもゆるめな感じなので、自己管理をしっかりしておかないと、直前期にあわてることになります。先生方の温かいフォローにとても励まされました。

② 教育的ウラ指導 ⇨ 製図試験対策講習会(後半戦)計4回
部分最適より全体最適」「計画力より対応力」何度も講習会で聞いていた言葉ですが、試験を受けてみて、とても腑に落ちました。また、掲示板や添削での冷静沈着さとは対照的な、講習会での寛容さ。メリハリがあってよいなと思いました。講習会での先生方の言葉に、とても元気がわいてきて、考え方を吸収していきたいと思いました。一級建築士を目指すプロセスで出会えて、本当によかったです。

③ 製図試験.com ⇨ エスキス講習会
今年度の製図試験の全体像をつかめたのは、この講習会があったおかげです。また、コアのとり方についても、パターンが増え、プランニングがしやすくなりました。月・水・金のメルマガも参考になる記事が多かったです。先生方も不眠不休でサポートして下さっているのだと実感しました。

3. 模試

① 全日本建築士

② 教育的ウラ指導「一発逆転模試」

お世話になったサイト・講習会のまとめ(学科試験編)

☆ 学科試験編
 
1. ネットを活用
 
① TAC講師室ブログ
(井澤式比較暗記法・実例暗記法)
試験範囲が広く、暗記がとにかく苦手だったのですが、関連づけして覚えることで、とても効率よく学習できました。暗記法といっても、そこまでに至る解説がとても丁寧です。あまりにも感動して、井澤先生の授業を受けに、東京に行きたいと思ったくらいです。
 
② 合格物語 ⇨ web講義
過去問で理解できない部分を補うために、何度も繰り返し読んでいました。講義内容がかなり奥深く、応用力も身につきました。会員でなくても、無料で読めるので、ありがたかったです。これをきっかけに、講習会にも参加しました。
 
③ 建築士.com ⇨ web問題集
一問一答なので、移動中にスマホで気軽にできるのがよかったです。知識が定着しているか、確認するのに役立ちました。間違った問題をノートにまとめ、直前期に見直しをしました。
 
SKK施工管理研究室
「施工」の過去問が単元ごとにまとめられているので、頭の中が整理されてよかったです。なかなか点数を取りにくい科目なので、過去問は確実に押さえておきたいと思い、活用しました。参考書のような位置づけでした。どこが誤りなのか、問題文にチェックが入っているので、類題を比較すると、フォーカスポイントがどこにあるのかが自然と見えてきます。
 
⑤ Architype-Lab ⇨ 「環境・設備」「構造」力学・文章題の公開レジュメ
昨年まで全日本建築士会の講師をされていた進藤先生のホームページ。特に構造力学の解説はイラスト付きでわかりやすく、古い過去問も網羅されているので、得点源にできました。
 
⑥ 総合資格学院  ⇨ e-建築用語集
 
 
2. 講習会
 
① 全日本建築士会 ⇨ 学科対策講座(週1回)
勉強のペースを保つために受けていました。どの講座もそうですが、講義はあくまでも復習のために聞くというスタンスでないと、本試験までに間に合わないですね。先生方の温かい励ましが心の支えになりました。
 
② 教育的ウラ指導 ⇨ 「法規」、「一発逆転模試」
「法規」の講習を受けたとき、フォーカスポイントがどこかを見極めて解く方法がとても斬新でした。ここの講義を受けたら、間違いなく合格するという確信が、なぜかこの時に湧き起こりました。「一発逆転模試」の講習会も考え方が整理でき、実際の本試験でも心が折れることなく、淡々と解くことができました。
 
③ 合格物語 ⇨ 「構造」文章題、「施工」、解き方ワークショップ
ウラ指導と共通の考え方ですが、多くの過去問にふれることで、各単元ごとのフォーカスポイントを徹底的に教えて下さいました。穏やかな口調、わかりやすい解説、実務にも役立つ知識が得られ、先生のような一級建築士になりたいという目標もでき、さらにモチベーションも上がりました。
 
3. DVD
 
① 全日本建築士会 ⇨ 重点対策講座+昨年の学科対策講座
今年度までのDVDになりますが、進藤先生の「環境・設備」「構造」の講義は、まるで落語のようなテンポで、勉強が楽しく、おもしろく感じられるようになりました。おかげでスタートダッシュができました。
 
4. 模試
 
① 全日本建築士
過去問中心で理解度を図るのに良かったです。また、模試の成績を見て、直前期に苦手分野の追い込みをしました。
 
② 教育的ウラ指導「一発逆転模試」
この模試は必ず受けておいた方がよいなと思います。点数にショックを受けましたが。何よりも解説を熟読し、解き方を徹底的に復習することで、実際の本試験でも反射的に解くことができました。

製図試験が終わりました

ついに製図試験が終わりました。やっぱり今回再チャレンジしてみてよかったです。いろんな意味で、今年は不思議な感じでした。まず、試験会場ですが、特設会場のような広い空間に、1人に1台の長机が用意されてあり、今までになく落ち着いた雰囲気で、妙な一体感がありました。みなさん初年度の方でしょうか、怖いもの知らずというか、ピリピリ感がまったくないんです。

さて、試験ですが、なんとも言えません。もうとにかく書ききった感じです。途中、悪魔のささやきがありまして。作図をし始めたら、アプローチの利用者・サービス動線が交差するかもと思い始め、左右反転させた方がいいんじゃないかと。しかし実際、コアを反転して書き直しをしてみると、歩車分離にならない、むしろこれがアウトだと気づき、また元に戻すという… わーっ、これを書いていて、階振りを完全に間違った要求室があることに気づいてしまいました。なぜエスキス通りにやらなかったのだろう。チーン。(1/400のエスキスではうまく収まっているように見えるのに、1/200で作図するときに不整合が起きるためです)

しかし、製図試験3回目にして、初めての爽快感です。結果に関係なく、今の実力をすべて出しきって、自分のなかで納得ができたからだと思います。資格学校で勉強している頃は、難しい問題をただ受け身でこなしているだけで、今から考えると、試験たるものがまったくわからないまま、散ってしまった感じです。けれど、今回のように、勉強法も含めて、自分で考えるプロセスがあるだけで、こんなにも違ってくるのですね。来年以降も受ける可能性が高いですが、太刀打ちできない試験ではなくなりました。まずは、もともと本を読むのが遅い私は、問題文の長さに慣れるところからです。学科もですが、年々アスリートのように難易度を更新していく受験生。⇦ 私の勝手な解釈です。そしてテクニックでは解けない課題の奥深さ。だから、やめられないです。

さて、気持ちを切り替えてと。とにかく製図板からいったん解放されました。いずれにしても、試験が終わったら、英語を勉強しようと思っていたので、これからは楽しんで、ドト勉を再開しようと思います。今までの習慣を終わらせるのはもったいないし、日本語の脳で考えるよりも、思考も変わりそうな気がして。とにかく明日は電車でぶらっとお出かけしようと思います。晴れるといいなぁ。


ちなみに、だんじりも今日でフィナーレです。

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製図試験前日に思うこと

ついに試験前日となりました。地元は今日からだんじり祭で、明日も駅前の歩道が閉鎖に。そこで学科と同じく、試験会場近くのビジネスホテルで夜を過ごします。ゆっくりペースの私にとっては、準備期間が少なすぎたなぁというのが正直なところ。(どんなに長くやっていても、きっと同じようなことを思うのだろうなぁ。)どのような勉強法が自分に合っているのか、やっと製図試験についてわかりかけてきたばかりです。火曜に公開されたウラ指導の添削図面に落胆しながらも、なんとか軌道修正し、今やれることを全力でやりきりました。昨晩は、記述の文例をiPhoneのボイスメモに録音し、自分の声ってこんな声してたのかと新たな発見をしつつ、聴きながら眠りにつきました。この勉強法、意外と自分に合っているのかもしれません。ここまできたら、自分自身をいかにコントロールするかですね。学科のときのように、何が起きても、粘りますよー。最後に、先日の質疑応答の後に届いたメッセージです。


「作図は、皆が考える平凡でシンプルなプランとして、ミスを無くして下さい。減点が少ない図面は、合格に近づきます。また、記述は、合否を分ける最大の要因でもあります。この記述で理由をきちんと、しっかり書いた方は、合格しやすくなります。試験は落ち着いて、大丈夫と思って頑張って下さい。」

テラスについてのQ&A

直前ですが、以下の質問をしてみたところ、すぐに回答がありましたので、シェアします。本当にありがたいです。資格学校以外でも、親身になって下さる方々がたくさんいるのですね。(問い合わせをしたのは、建築資格研究会です)

「屋外テラス(の一部)」をピロティ内に計画しても問題はないでしょうか。

 ⇒屋外テラスは、ピロティ内に計画しても問題ない。質問は、柱が残った空間をピロティと解釈して、その中に計画しても良いかということで、問題ない。 H26標準解答例1では、2階の柱内、上に屋根(軒天の位置内の図となっている)が示されており、 この解釈からすると、屋外テラスは、ピロティ内でよいとなる(その隣りにバルコニーあり)。 そもそも、テラスやバルコニーなどは、それを示す明確な建築基準法がない。言葉としての歴史的判断では、バルコニーは「2階以上で外壁からせり出した手摺付きの部分」で、 テラスは、古いフランス語から引用されており、「盛り土で地面より高く扉などと繋がる部分」となる。 現在は、あいまいな意味のまま、一般的には、テラスは、椅子やテーブルのある比較的広いスペースを指していて、H26標準解答例もそのような意図で示されている。 従って、ある程度広く、椅子やテーブルがあれば、その場所は、1階でも2階でも上に天井や屋根があっても問題ないとなる。

 

課題では要求室の特記事項に書かれてありますが、「その他の施設等」に書かれている場合でも、同じ捉え方でよいのでしょうか。

 ⇒「特記事項」でも「その他の施設等」でも同じである。 屋外テラスは、H26出題では「その他の施設等」で出題された。その時に「特記事項」でもレストランの中に「屋外テラスと一体的に利用できるように」との指示文があった。 予測課題3では、見落としを想定して、あえて「その他の施設等」には書かなかった(H26パターンをあえて避けることで見落としとなる点に注意させるため)。どこに書いてあっても、条件は同じである。