2016-01-10 一人は賑やか 詩 こちらも、茨木 のり子さんの詩です。「自分の感受性くらい」も好きですが日曜の夜、この詩がぴったりきました。一人でいるのは 賑やかだ賑やかな賑やかな森だよ夢がぱちぱち はぜてくるよからぬ思いも 湧いてくるエーデルワイスも 毒の茸も一人でいるのは 賑やかだ賑やかな賑やかな海だよ水平線もかたむいて荒れに荒れっちまう夜もあるなぎの日生まれる馬鹿貝もある一人でいるのは賑やかだ誓って負け惜しみなんかじゃない一人でいるとき淋しいやつが二人寄ったら なお淋しいおおぜい寄ったならだ だ だ だ だっと 堕落だな恋人よまだどこにいるのかもわからない 君一人でいるとき 一番賑やかなヤツであってくれ