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きょうのエスキス

一級建築士の学科試験に向けて奮闘中。静かにじんわりと、日々の振り返り。自分のための。B面。

建築にまつわる映画メモ

「モバイルハウスのつくりかた」

今とても気になっている映画で、来週観に行きます。何の縁だか、ゼミや卒業制作でお世話になった稲村先生が設計されたシネ・ヌーヴォで再上映されることになりました。小さい頃、友人と近所の山に入って、ツリーハウスのような場を作った経験のある私は、それからというもの、自由度の高い、建築物未満の空間を構成するものに関心を持つようになりました。たとえば、バス停留所にある上屋です。(《注》これを雨風を凌ぐために、壁面で四方を囲んでしまうと、道路内に建築できなくなります。建築基準法2条の定義では、プラットホームの上屋以外は建築物です。)そんなことで、車輪の付いた、移動可能で、土地に定着していない(=土地を所有しなくてもよい)モバイルハウスにも自然と興味を持つようになりました。この作品を知ったのは、2ヶ月ほど前に、書店員さんがTwitter上で「家族の哲学」を紹介されていて、著者である坂口 恭平さんをフォローしたことがきっかけです。しかし、その時はまさか建築家?だとは知りませんでした。東日本大震災後、家族と一緒に東京から生まれ育った熊本に移住。1ヶ月前の地震被災されたのです。坂口さんが発信するツイートはマスコミとは違ったリアルさがありました。(⇨http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48475)そのなかでも、この作品を勧めておられ、さらに理解を深めたいと思うようになりました。


続いては、先日観た建築にまつわる2作品。

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「これが私の人生設計」 
原題は「生きていてすみません!」。深い内容なのに、ユーモアにあふれた、ステキな作品でした。主人公が潔くて、チャーミング。公営団地のリノベーションにかける主人公の、自分のキャリアだけでなく、住民の人生に寄り添う姿勢。自分の芯をしっかりともっていて、ぶれないように生きるとこうなるのかなと。そんな新しい風が吹いて、終盤にそれぞれがマイノリティ(=自分らしさ)をカミングアウトしていくシーンは、本当にすがすがしかったです。自分を隠さず、もっと正直に生きてもいいのかもしれないなぁと。隣の年配の男性も、笑って泣いて楽しんでいました。 余談:タイトルの翻訳、ポスターデザインのセンスが気になりました。とてもいい作品だっただけに惜しいなぁ。 


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「もしも建物が話せたら」 
WOWOWオリジナル・ドキュメンタリー、国際共同制作プロジェクト作品。文化の中心的存在の建物について描くオムニバスのドキュメンタリー。建物が語りかける街や人への思い。粛々とミッションをこなす佇まい。その言葉と映像には、余白が感じられ、沈黙が心地よい映画でした。表層的でない、重厚な雰囲気。しかし、このイメージを私が言葉にした瞬間、別物に変換されてしまう感じ。今求めているのは、このような場所や人たちかもしれないなぁ。 これ以上言語化できなかったので、詳しくはこちらで。 http://www.haconiwa-mag.com/magazine/2016/02/tatemono/