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きょうのエスキス

一級建築士の学科試験に向けて奮闘中。静かにじんわりと、日々の振り返り。自分のための。B面。

it's a wonderful world

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最近スタバの帰りに、大阪城、NHK、難波宮跡を眺めながら、上町筋を南下し、上町交差点を左折して、法円坂付近にある教会や学校、洋菓子屋、珈琲屋を散策するようになりました。すっかり暗くなり、ひっそりと静まり返ったオフモードの街。とにかく歩いていると、シンプルになれるというか、大切な時間になりました。昨日は、久しぶりにミスチルの『it's a wonderful world 』に収録されている名曲を聴きながらでした。この街には、建築、ひとり暮らし… 14、5年前の出来事がたくさん詰まっていて、その当時聴いていたアルバムでした。『蘇生』『ファスナー』『UFO』は、特にメロディが好きで、何度も聴きたくなります。

私が好きなシェリル・クロウもそうなのですが、さわやかな曲だと思って、歌詞を読んでみると、不器用で醜かったり、人間くさい部分も多くて。けど、そういう部分も含めて、ひとが本当に好きなんだなぁと今しみじみと感じています。可愛げがあって、チャーミングにさえ思えてくるので、不思議です。特に『ファスナー』は「昨日君が自分から下したスカートのファスナー」で始まり、ドキッとしますが、奥が深いです。ラブソングかと思っていたら、人間の本質を突いているのかもと。本音と建前(ウソ)、理想と現実、他者と自分… ファスナーはその「境界線」の意味にもとれます。

日常には、胸の内まではうかがいしれない事情が、溢れかえっています。個人の問題は言葉にしなければ、誰にもわからないし、どれだけ言葉を尽くしても伝わらないことだってあります。さらには、本人の口から語られた言葉が必ずしも真実であるとは限らないし、ひとの考え、感情や価値観も、移ろい変化しますしね。締めは「惜しみない愛と敬意を込めてファスナーを」。まだまだ私はファスナーを閉じたままで、深い愛を経験していないのかもしれません。しかし、今までになく、穏やかな時間が流れていて、安心感につつまれ、しあわせを感じられる、この環境が本当にありがたいです。また、『蘇生』を夜に聴くと、一日、一日、生まれ変われるのだな、今日を持ち越さずに、新しい明日が始まるのだなと待ち遠しく感じられます。やさしさも、一瞬、一瞬の積み重ねがつくりだすのかもしれません。透き通るような空気、養分たっぷりな土壌のような人でありたいなぁと思った新月の夜。人生はすばらしい。