構造計算ルートをまとめ中
構造計算ルートについて整理中です。今回も図・表は「アーキタイプラボ」を転載しています。今まで構造の計算問題と文章題、法規をバラバラに勉強していましたが、つながりを理解することが大切なんだなと。建築士として求められている要素なんだなとひしひしと感じています。今後ここに追記していきます。
■一次設計
目的=耐用年数中、数度経験する可能性のある震度5程度の中地震に対して、損傷せず機能を保持する建物とするよう設計する
■二次設計
目的=耐用年数中に一度体験する可能性のある震度6~7の大地震に対して、多少の損傷は許容することにより、最終的に倒壊しない建物とするよう設計する
→ 部分的には壊れる
塑性ヒンジなどを発生させて、そこに力を吸収させて倒壊を防止する
一次設計は「 壊れないよう設計 」する
二次設計は「 あえて一部を壊れさせて、全体の崩壊を防ぐ」
二次設計の考え方は
①鉄骨造・RC造
「 接合部よりも先に梁や柱が壊れるように設計 」して、全体の崩壊を防ぐ(接合部で耐えて崩壊を防ぐ)
②木構造
「 梁や柱より先に接合部が壊れるように設計 」して、全体の崩壊を防ぐ(木材が座屈するのを防ぐ)
★ 許容応力度計算、保有水平耐力計算、限界耐力計算は構造解が異なる別のモデル。
・「保有水平耐力計算」は弾性変形以後の塑性変形を許容した構造モデルで、性能規定に近い仕様規定(図はH23 問4)⇨ ニ次設計
・「限界耐力計算」は地震の加速応答スペクトルに対する変形量に対する性能規定(図はH25 問7)⇨ ニ次設計
このサイトもわかりやすい言葉で書かれてあり、理解しやすいです。http://www.ncn-se.co.jp/labo/three-little-piglets/three-little-piglets015/
※注1:許容応力度(等)計算の場合、二次設計の令82条の2「層間変形角」、令82条の4「屋根ふき材等の計算」、令82条の4 剛性率 +偏心率 も含まれるので、訂正しました。