きょうのエスキス

一級建築士の学科試験に向けて奮闘中。静かにじんわりと、日々の振り返り。自分のための。B面。

耐力壁の配置

今まで過去問を解いていて、特に問題がなかったので、わかっているつもりでいましたが、前回の「鉄骨構造の柱脚」に続き、比較して再チェックすると、基礎力があやういことに気がつきました。基本をしっかり抑えておいた方が、とりこぼしが減らせますね。

★ 耐力壁 

・ピロテイ部分の柱の設計では、直上の耐力壁がピロテイ部分の柱に先行して崩壊メカニズムを形成するようにした。 

地震力を受ける耐力壁の耐力は、基礎が引抜きにより浮き上がることによって決まる場合がある。 

・耐力壁や筋かいを耐震要素として有効に働かせるためには、床に十分な面内剛性と耐力を確保する必要がある。 

・細長い連層耐力壁に接続する梁(境界梁)は、耐力壁の回転による基礎の浮き上がりを抑える効果がある。 

・低層建築物の最上階から基礎まで連続していない壁は、力の流れを考慮した設計により、その壁を耐力壁とみなせる。 

☆ 耐力壁等の耐震要素は、建築物の中心部に集中するより、外周部に分散して配置するほうが有効である。 

【H21問25】『地震時に建築物に生じるねじれを抑制するためには、重心と剛心の位置が変わらない限り、耐力壁等の耐震要素を建築物の外周部に分散して配置するより、同量の耐震要素を平面の中心部に集中して配置したほうが有効である。』⇨ ×
 
・ねじれは、水平剛性の中心点(剛心)とその階の建物の重心とが異なる場合は、剛心を中心にして建物が振られることで生じる。
地震時に建築物に生じるねじれを抑制するためには、重心と剛心の位置が変わらない限り、耐力壁等の耐震要素を建築物の中心部に集中して配置するより、同量の耐震要素を外周部に分散して配置したほうが、ねじり剛性が大きくなり有効。
 
◎ ねじれ(水平方向)の場合、耐力壁を「外周部に分散して配置する」に対して、転倒や基礎の浮き上がり(鉛直方向)の場合、連層耐力壁を「中央部分に配置する」となるので要注意!
 
【H20問22】『多スパンラーメン架構の1スパンに連層耐力壁を設ける場合、転倒に対する抵抗性を高めるためには、架構内の最外縁部に配置するより中央部分に配置するほうが有効である。』⇨ ○
 
【H26問25】『多層多スパンラーメン架構のlスパンに連層耐力壁を設ける場合、基礎の浮き上がりに対する抵抗性を高めるためには、架構内の最も外側に配置するより中央部分に配置するほうが有効である。』⇨ ○
 
・基礎の浮き上がりは、地盤からの鉛直反力がなくなる状態のことである。
 
(補足)
連層耐震壁(コアウォール)を建物中央に配置し制振梁と連結することで、高い耐震性能を確保する。住居専有部内に柱が不要で、プランの自由度が高く、また、建物外周部の柱断面をスリム化することができる。 
 

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