きょうのエスキス

一級建築士試験、R2学科復活合格。製図が鬼門。R3は自分に負けない年にする!じんわり日々の振り返り。

改修工事の「あと施工アンカー」

ついに7月に突入。本試験まであと22日。いよいよラストスパートです。今日から『施工』に入ります。ここからは記憶とのたたかい。本番にいかにピークにもっていくかにかかっています。「施工」は特に数値などの暗記が多い教科なので、ポイントを意識し、このブログを活用しながら、インプットしていきたいと思います。

今日は、後回しにしがちな「改修工事」の問題から、あと施工アンカーについて取り上げます。まず「接着系アンカー」と「金属系アンカー」の違いについて整理します。

☆構造的に重要な箇所(壁筋の降伏を保証する箇所)には、接着系アンカーを使用する。

接着系アンカーは金属系アンカーと異なり、全面接着するので、強度(特に剛性)が高く、耐振動性に優れている。また、母材へのストレスも少なく、経年変化はほとんどない。

ここから『施工』の過去問の要約です。↓↓↓

★あと施工アンカーは、開口部補強筋の降伏点強度を確保するために、接着系アンカーを用いる。 

・鉄筋コンクリート造の増打ち耐力壁において、既存の躯体に設けるシアコネクタ用のダボ筋として用いる あと施工アンカーには、本体打込み式の金属系アンカーを使用した。

 ・鉄骨鉄筋コンクリート造で増設壁を設ける耐震改修工事において、あと施工アンカーが鉄骨フランジ部に 干渉したので、鉄骨フランジをコンクリートからはつり出し、スタッド溶接により鉄筋をフランジに接合した。 

・あと施エアンカーは、柱や梁への打ち込みを避けて、垂れ壁腰壁への打込みとする。 

・あと施工アンカー施工後の引張試験の試験本数は、1ロットに対し3本とし、ロットから無作為に抜き取った。 

・あと施工アンカーの施工後の引張試験は、計算で得られたアンカー強度の2/3を確認強度とし、抜け出し等の 急激な剛性低下がないことを確認する非破壊試験とした。 

・あと施工アンカー工事で接着系アンカーの埋込み時に内部空洞により、接着剤がコンクリート表面まであふれ出なかったので、アンカー筋を引抜き、カプセルを追加して接着剤があふれ出るようにアンカー筋を埋め込んだ。

 ・あと施工アンカーは、金属系アンカー又は接着系アンカーを使用するが、両方を交互に使用することは避ける。

 ・鉄筋コンクリート壁の増打ち壁において、シアコネクタの設置位置は、特記がなかったので、D13の異形鉄筋 によるあと施工アンカーを用い、縦横30~50 cm程度の間隔とした。