きょうのエスキス

一級建築士試験、R2学科復活合格。製図が鬼門。R3は自分に負けない年にする!じんわり日々の振り返り。

鉄骨構造の柱脚その1

昨日鉄骨構造の一問一答で引っかかった問題をピックアップします。過去問では○の正当枝で出題されています。文章を変えられると、わからなくなるものですね。改めて理解度がチェックできてよかったです。
 
『H形断面の梁の許容曲げ応力度を、その断面寸法を決めれば算定することができる。』⇨ ×
 
○ H形断面の梁の許容曲げ応力度を、鋼材の基準強度、断面寸法、曲げモーメントの分布及び圧縮フランジの支点間距離を用いて計算した。
 
『梁を設計するにあたり、そのたわみをスパン(支点間の距離)の  1/200以下になるように、部材断面を決定した。』⇨ ×
 
○ 梁を設計するにあたり、そのたわみをスパン(支点間の距離)の  1/300以下になるように、部材断面を決定した。
 
『柱脚の形式を埋込型とする場合、柱脚に作用する応力を、基礎のコンクリートに埋め込んだ柱と周辺のコンクリートとの付着により下部構造へ伝達させた。』⇨ ×(非埋込型との違いに注意)
 
○ 埋込型柱脚の柱脚に作用する応力は、基礎コンクリートに埋込んだ柱の上部と下部との支圧により伝達する。
 
この際なので、鉄骨構造の「柱脚」について整理しておきます。
 

・引張力が作用する露出型柱脚のアンカーボルトを、引張力とせん断力の組合せを考慮して設計した。 

・露出型柱脚は、軸力、せん断力、曲げモーメントを考慮して、アンカーボルト、ベースプレート等を設計する。 

・根巻型柱脚は、根巻きの上端部に大きな力が集中して作用するので、この部分の帯筋の数を増やした。 

・埋込型柱脚の柱脚に作用する応力は、基礎コンクリートに埋込んだ柱の上部と下部との支圧により伝達する。

・露出柱脚は、軸方向力及びせん断力とともに、回転量の拘束に伴う曲げモーメントに対しても設計した。 

・露出形式柱脚において、アンカーボルトの基礎に対する定着長さは、アンカーボルトの径の20倍とする。 

・露出形式柱脚において、柱の最下端の断面積に対するアンカーボルトの全断面積の割合を20%以上とした。 

・埋込型柱脚とする場合、鉄骨柱のコンクリートヘの埋込み深さを、柱の断面せいの2倍以上とした。 

・根巻き形式柱脚は、根巻き部分の高さを柱幅の2.5倍とし、根巻き頂部のせん断補強筋を密に配置した。 

鉄骨鉄筋コンクリート構造の柱脚を非埋込み形とした場合、その柱脚の終局耐力は、「アンカーボルト」、「ベースプレート直下のコンクリート」、「ベースプレート周囲の鉄筋コンクリート」の部分の終局耐力を累加することによって算出した。