あいまいなエスキス
今日は学校(全日本建築士会)で、課題にチャレンジしましたが、エスキスがあいまいだったため、大幅に時間をロスしてしまいました。今回は課題文を読み、難しそうだと感じたので、時間短縮のために、いつも書いていたプログラム図を一部省略し、要求室のボリュームチェックと階振りを行うことに。(縦長の敷地の北東側に高さ12mの既存樹木があり、それを避ける形で計画します。)2階の宿泊部門からプランニングに入り、意外と早くエスキスができました。ゆるゆるでなく、ゾーニングもばっちり。しかし、ここで大きな落とし穴が。
課題文を読み直すと、地上1階のエントランスホールに吹抜が。2階の宿泊部門が、廊下係数の大きい、いつものゆるゆるのプランなら、うまくおさまるはずでしたが、入らない。スパイラルはまだまだ続きます。吹抜を作るとなると、コアの位置を変える必要がありました。すると、諸々の要求室がおさまりきらない。レストランの階振りを誤ったのか?と思い、地上1階から、地下1階の南側に。そのため、地下1階の南側にあったラウンジや娯楽室を二重壁で閉ざされた北側に追いやる形に。ここで、ジ・エンド。今までの積み上げがすべて台なしに。
じつは、最大面積の出し方を誤ったのです。つまり、地上1・2階のウツワが小さかったのです。車回しの外構計画に慣れていたため、セットバックし過ぎたのです。もう一コマ分とれていた… そこにさえ気づけば、軌道修正にそれほどの時間はかかりませんでした。(そもそも王様であるエントランスホールの吹抜を重要視していないことがアウトですね。)しかし、どのプロセスでおかしくなったのかを見誤ると、プランが破綻してしまいますね。今回はとてもよい勉強になりました。さらに付け加えると、床面積の合計の範囲を満たすために、地下1階が大きくなり、総3階建のようになってしまいました。機械室がめちゃくちゃ広い。これでは、最小限の造成という設計条件も満たされていません。後で解答例を見ると、初めのプランニングと位置関係がほぼ一致していました。部分最適よりも「全体最適」だと、ウラ指導で教わったことが改めてよくわかりました。
製図の勉強を始めた頃は、何がなんだかわからない状態でしたが、時間をかければ、プランや作図の精度は上がってきました。過去に受験したときは、プランニングはただパズルを当てはめているような感じでしたし、作図もただの丸暗記で、意味をまったく理解していませんでした。もうひどすぎました。今年も初回のエスキスは、廊下がガタガタで、先生もかなり引いていました。が、今日の添削後、「あとはスピードアップだけやな。今ならまだ間に合う。」と声をかけて下さいました。ふー、やっとスタートラインに立ったところです。
9月入って、急に課題難しくなるはず。こんなんでるー?みたいな課題も出る。できなくてもいいから、とにかく果敢にとりくむこと。
— padmatea (@padmatea) 2017年9月9日
いったん終わったら、エスキスのひとつひとつの工程で、なにをどう改善したら、手戻りが減りそうか、検討すること。
ここからが正念場。学科試験の合格発表後から課題が難しくなるというのはこういうことかぁ。エスキスがあいまいだと、作図もものすごく時間がかかりますね。逆にエスキスがきれいにまとまると、作図スピードが上がるということも前々回に体感しました。エスキス、記述、作図のバランスを考えながら、引っかかっている部分を細かく切り分け、攻略していきたいと思います。以上、きょうのエスキスでした。
作図時間が長いのは、描きながら再び詳細設計を始めてしまうから。
— padmatea (@padmatea) 2017年9月9日
あれ?この部屋実は入らなくない?…とか、動線おかしくない?とか。
エスキスが未熟で、検討が甘すぎると、作図しながらまた詳細を考えないといけなくなる。