不均整な美
ついに、修学院離宮を見学できました。
意匠や斬新さで魅せる桂離宮とは対照的でした。
(隣雲亭からの眺望など見せ場もありますが)
三段の生け垣「大刈込」など
お庭は手入れされつつも
借景である里山の風景と一体化しています。
そして、なんといっても、離宮の茶屋。
柱以外に装飾どころか
機能的なはずの戸袋さえなかったり
日照の関係で、軒の出が
方位によってアンバランスだったり
間取りがいびつな形だったり…
しかし、その中にいる人にとって
バリアを感じさせず
一番美しい景色を見てもらえるよう
意図してつくられたものだとわかると
「ありのままの飾らないすごみ」が
全体をとおして、際立ってきたのです!!
修学院離宮の魅力は、これに尽きます。
たぶん10年前に行っても、この良さ
きっとわからなかっただろうなぁ。
あくまでも、私の感じ方なので
みなさんもぜひ足を運んでみてください。