きょうのエスキス

H29一級建築士製図試験を終えて、また一歩踏み出します。じんわりと日々の振り返り。自分のための。B面

森のバトン

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長野・小谷村から帰ってきて、はや一週間。レポートをまとめていると、想像力が広がりますね。なるべく自然とふれあっていたいなと、今日も設計事務所まで向かうのに、大阪城公園の並木道を通ってきました。朝から快晴で、海の日だけあって、オフィス街はガラガラ。所長の話を聴きながら、ゆっくり過ごすことができました。「ニュータウンから子どもが巣立って、親世代ばかりになったなぁ。実家で親が一人暮らししてるけど、コンビニもなくて、スーパーが一軒だけ。買い物難民やわ。それに歩車分離で、車の進入を市街地から排除したのは、子どもにとっては安全だけど、宅配業者は来れないし、施設までの送迎も大変みたいやわ。ひとが歳をとることを忘れて(計画され)たんやね。」

小谷村でワークショップをしたときに、シビックプライドの話が出ました。「地域が観光地または生活地として消費されるだけではなく、その地域に愛着や誇りを持ってもらい、その地域がいかに長く愛されるかが大切になってくる」ということでした。私の生まれ育った町には、だんじり祭があるのですが、その影響なのか、たまに「ソーリャ!」と熱い気質がひょっこり現れます。学生時代はやんちゃな人も多かったですが、今となってはよい思い出です。私を含め、地元に残る人も多く、住んでいて安心感があります。祭りなどの行事は、多世代交流にもなり、地域での組織作りにもつながっているのだと感じます。自然にも恵まれ、さをりの森もありますし、近隣の市では、おやじの会も学校のグラウンド内にあるアスレチック場の保全活動をがんばっています。 

 消滅可能性都市※というキーワードも出てきましたが、関係性を大切にする女性の立場からしたら、「人=居場所」なんだと思います。若者(若年ファミリー層)に来てもらうために、仕事を増やすなど、いきなり物理的に環境を整えても、こころは動かない気がします。新しく事業を立ち上げる、新たなつながりを作る、それぞれの思いを体現しようとアクションを起こす人たちに勇気づけられ、応援したいと、ひとも集まるのではないでしょうか?パッションですね。小谷村の方々にお会いして、ますますそう思いました。また、アクティビティとして、ワークショップをすることで、共感が生まれるのだなと今回感じました。女性の方もたくさん巻き込むことができたら、大きなうねりになるのかもしれませんね。

※ 消滅可能性都市… 2010年からの30年間で、20~39歳の女性の人口が5割以上減少することが指標

宿泊先のペンションで、森林セラピーのお話を聴き、翌日の早朝に一時間ほど森に入って、お散歩をしてみました。小鳥のさえずりや小川のせせらぎ、風に揺れる葉っぱのささやきを聴きながら、空を仰いで、深呼吸。ツーリズムのような人工的なものとも違った、自然の素朴さがカラダ全体に、そして内側にまでじんわりと伝わってきました。体験の幅が広がると、生活が豊かに感じられるのかもしれませんね。小谷村で森のバトンを受け取ったモーリィの次なるアクションをお楽しみに。