きょうのエスキス

一級建築士試験、R2学科復活合格。製図が鬼門。R3は自分に負けない年にする!じんわり日々の振り返り。

たくましく暮らす

f:id:emicocolo:20160710062144j:plain

今週末、長野県・小谷村へ現地視察に行ってきます。今までに和歌山・かつらぎにある「花園」を皮切りに、東かがわ市徳島県の県境にある「五名」、木津川の源流にある、三重・伊賀市の「上高尾」、職場の先輩が移住した、鳥取・智頭町の新田集落などを訪ね、ひとがひとを守り、たくましく暮らしている姿を目の当たりにしてきました。

そもそも、この活動をするきっかけになったのは、大阪のとある塾でした。OCAT生涯学習センターでなんか面白いイベントはないかなぁと、チラシを眺めていると、「隣で説明会を行っているので、ぜひ!」と案内されたので、何気にふらっと立ち寄ってみたのです。すると、近くに座っていた若い男の人が、独特な存在感を放っていました。その方から「仲間と勉強会をするんですけど、参加してみませんか?」と。もしかしたら、今までの生活のなにかが変わるかもしれない!変化している最中にこそ、喜びや手応えを感じるようなところがある私は、この不思議な感覚に引き寄せられるように、入塾したのでした。

もともと、建築が好きだったので、たまに大学の講義を聴きに行き、知的好奇心を満たしていました。京都造形芸大の公開講座で、アートで町おこしをしている徳島・神山の存在を知ってから、気になって仕方がなく、彼にも声をかけたら、一緒に行きましょうと。そのときは、地方の存在というと、都市にはない、人工的につくられた珍しいスポットを探索するという、いわゆるツーリズムを楽しめる場といった感じでした。しかし、次第に気持ちに変化が芽生えていきました。

それまでは、自分のことで精一杯で、まわりの人に対して、世の中に対して、あまり関心がありませんでした。そんな私が、今ではこんなにアクティブに動いているのだから、人生なにが起こるか分かりませんね。今までの自分とこれからの自分について考える機会や、そもそもなぜそのことをやりたいのか、そのために自分がどうしていくのか。そういった本質的な部分も見えてきました。いろいろと苦い思いも経験しましたが、ひとにはいいところがあり、「話せば伝わる」こと、そして温かく見守っていくことを、現場で学んだ気がします。自然が豊かな地は、まさに隠れ里という大人が楽しめるワンダーランドですね。今回も楽しんできます。