きょうのエスキス

一級建築士試験、R2学科復活合格。製図が鬼門。R3は自分に負けない年にする!じんわり日々の振り返り。

セービンの残響式

試験まであと5日となりました。最後まで粘ります。平成19年の計画(環境・設備)の問題ですが、セービンの残響式を理解しておくと、他の問題も対応できそうです。 

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セービンの残響式がわかっているかが、試されています。ちなみに、私は式ではなく、イメージで理解しようとしていました。『環境』や『構造』にその傾向があるのですが、よし、ここで一点をとりこぼさないように、今から覚えます。

「セービンの残響式によれば、室容積が大きいほど、また室内の等価吸音面積が小さいほど、残響時間は長くなる。」(H22問8)⇨ ○

「直方体の室で、完全拡散(内装材の吸音率は室内で一様)とみなした場合、同一の内装材を使って、その室容積を2倍にすると、残響時間も2倍になる。」(H12問6)⇨ ×
室容積を2倍にすると、室内の総吸音力も大きくなり、残響時間は2倍にならない。

余談ですが、息抜きに「コード・ブルー」を観ました。初受験直前にやっていた「ドラゴン桜」のお二人が再び観れて、奮闘する姿に勇気づけられました。ここまで来たら、気持ちが大事ですね。

連休最終日の予定

連休最終日のオフィス街はやはり静かです。地元でやるよりも、気分的に勉強の切り替えがしやすいです。今朝は構造の計算問題の復習から始めています。理解する必要のあるものは、今からやっておいて、前日に考え方のポイントだけを見直せるようにします。ゴールからの逆算。ペース配分が大切ですね。駅前にあった天神祭のポスターを見て、一週間後の今頃は、学科試験が終わってるんだなぁと、不思議な感じがしました。今日は、法規のウラ模試1・2回の復習とH19年・H18年の過去問の見直しをすることが目標です。

聴覚のマスキング

「通常の音圧レベルにおける人の音の大きさに対する感度は、一般に、中高音域に比べて、低音域のほうが鈍い。」(平成15年問7)⇨ ○

ふかふかの座面が気に入って、今日もコメダ珈琲店で勉強しようと向かったのですが、後から入ってきた女性の方の声が、まるで自分と会話をしているくらいに大きくて、ギブアップ。生活音や子どもの泣き声はさほど気にならないのですが。カフェや喫茶店で勉強していると、女性同志の集まりでひとりスピーチしている方が多いことに気づきました。耳に入ってくるかぎりで。聴き役にまわる方の声がまったく聴こえないんです。これも聴覚のマスキングなのでしょうか?とにかく移動して、落ち着きました。

「聴覚のマスキングは、目的音(マスクされる音)の周波数に対して妨害音(マスクする音)の周波数が低い場合に生じやすい。」(平成25年問8)⇨ ○

「低音は高音を妨害しやすく、高音は低音を妨害しにくい。」と解説に書かれてありました。低音の音は耳では聞こえなくても、車の走行音やドラムの音など振動としても伝わってきますもんね。さらに、次の問題。

「屋外において、遠方の音源から伝搬する音の強さは、空気の音響吸収によって低音域ほど減衰する。」(平成25問8)⇨ ×

音源から伝搬する音の強さ(エネルギー)は,距離による減衰のほか、空気の粘性や分子運動により吸収される減衰がある。
屋外において,遠方の音源から伝搬する音の強さは、空気の音響吸収によって高音域ほど減衰する(低音は音響エネルギーが大きく減衰しにくい)

エネルギーが大きく、減衰しないで、振動として建物全体に伝わるわけですね。騒音問題にもなりかねない「重低音」。今日の女性の方に対する気持ちが少しやわらぎました^_^

ちょっと一息 もしも建物が話せたら

「フィッシャー邸(ルイス・カーン)は、二つの矩形のボリュームが45度の角度をもって接合され、一方には2層の個室群が配置され、もう一方には2層分の高さの居間をもつ、幾何学的な構成の住宅である。」(平成28年No.12)⇨ ○

ルイス・カーンの作品を調べていたら、映画「もしも建物が話せたら」で登場した「ソーク研究所」を見つけました。
http://www.linea.co.jp/info/detail/?iid=541

この映画の中には、他にも、有名なところで、レンゾ・ピアノリチャード・ロジャース設計の「ポンピドゥ・センター」も登場していました。レンゾ・ピアノは、関西国際空港を設計された方なので、少し身近に感じます。

個人的には、初めに登場したハンス・シャロウン設計のベルリンフィルハーモニー」が気になりました。指揮者を中央に配置するような設計です。「ドイツ再統一後、ポツダム広場の再建が行われたが、この地域の都市再開発に関するシャロウンの設計は、最終的に完全な状態で実現されることになった」とも書かれてありました。代表作としては、他にベルリン州立図書館など。「ベルリンフィルハーモニー」の写真は、Wikimapiaよりお借りしました。

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続・工事請負契約約款の改正

 

また出てきました。改正が影響してくる過去問が!しかも、解説集が改正前のままでした。改正後の条文に上書きしてインプットしておかないと。「受注者(請負者)は、… 発注者に対し、監理者立会いのもとに行う検査を求める」ですね。フーッ。

(第23条)

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石工事の「撤去」、改修工事の「存置」

こちらも問題を解いてみて、混同していることがわかり、調べてみました。意外にシンプルでスッキリしました。勝手に自分の頭の中で難しくしていたようです。

① 石工事

★『存置』が不適当な枝 ⇨撤去する

「外壁乾式工法による鉛直面への張り石工事において、上下の石材間の目地幅の調整に使用したスペーサーは、上部の石材の荷重を下部の石材に伝達させるため、工事完了後も存置した。」(H22問17・H15問18)⇨ ×

外壁乾式工法による鉛直面への張り石工事において、上下の石材間の目地幅の調整に使用したスペーサーは、撤去する撤去しないと、上部石材の荷重がファスナーではなく、下部石材に伝達されてしまう

外壁乾式工法による張り石工事において、上下の石材間の目地幅を調整するためのスペーサーを撤去した後に、シーリング材を充填した。(H25問21)⇨ ○

② 改修工事

☆『存置』が適当な枝

「吹付けロックウールによる耐火被覆の施工において、吹付け厚さの確認に用いる確認ピンについては、施工後もそのまま存置した。」(H20問1・H17問4)⇨ ○

「(用語)ピンネット工法(説明)外壁改修工事において、劣化した既存のモルタル塗り仕上げ外壁等の仕上げ層を存置したままアンカーピンと繊維ネットを併用することにより、外壁仕上げ層の剥(はく)落に対する安全性を確保する外壁複合改修構工法」(H22問24)⇨ ○

★『撤去』が不適当な枝 ⇨ 存置する

「自動式低圧エポキシ樹脂注入工法によるコンクリート打放し仕上げ外壁のひび割れ部の改修において、エポキシ樹脂の注入完了後、速やかに注入器具を撤去した。」(H23問23)⇨ ×

自動式低圧エポキシ樹脂注入工法では、注入完了後は注入器具を取り付けたまま硬化養生をせる。

追記:この問題も、存置する部類です。
「改質アスファルトシート防水工法により防水層を新設する防水改修工事において、平場部の既存アスファルト防水層及び保護層については、撤去せずに新設する防水層の下地とした。」(H21問23)⇨ ○

「堅固に」「隙間なく」で不適当な枝

今日も『施工』から始めます。『堅固に』『隙間なく』という言葉に着目し、引っかかった過去問をピックアップします。これからの勉強も、根を詰め過ぎず、適度にやっていきたいものです。一緒に勉強をしていた方たちが、瞑想ができればと話されていましたが、今そんな心境です。ウラ指導さんのブログに今日も励まされました。

ura410 (ウラシドウ) 物語:【学科】心を折られるな - livedoor Blog(ブログ)

 
『堅固に』で不適当な枝

「切ばりにプレロードを導入するに当たって、切ばりの蛇行を防ぐために、上段切ばりと下段切ばりとの交差部の締付けボルトを堅固に締め付けた。」(H23問6・H17問7)⇨ ×
 
○ 切ばりにプレロードを導入するに当たって、切ばりの蛇行を防ぐために、上段切ばりと下段切ばりとの交差部の締付けボルトを緩めた状態で行う。
 
「型枠は、一般に、コンクリート打込み時に動かないように、外部足場にも堅固に固定する。」(H23問9)⇨ ×
 
○ 型枠は、一般に、コンクリート打込み時に動かないように、外部足場に連結させると、足場などが動いたときに型枠位置がずれたり、寸法が狂ったりするおそれがあるので、避けなければならない
 
『隙間なく』で不適当な枝
 
「木造軸組工法の住宅における大壁造の面材耐力壁において、1階と2階の上下同位置に構造用面材による耐力壁を設けたので、胴差部の上下の構造用面材については、相互間の隙間がないように釘留めとした。」(H25問15・H20問14)⇨×
 
○ 木造軸組工法の住宅における大壁造の面材耐力壁において、1階と2階の上下同位置に構造用面材による耐力壁を設けたので、胴差部の上下の構造用面材については、原則として相互間に6mm以上のあきを設ける