きょうのエスキス

一級建築士試験、R2学科復活合格。製図が鬼門。R3は自分に負けない年にする!じんわり日々の振り返り。

受験のシンデレラ

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天神祭で盛り上がった日、花火の上がった大川を南下した官庁街にあるスタバへ。建築の学校や職場が近かったこともあり、以前からよく通っている場所ですが、その日もいつもと変わらず、学生さんからサラリーマンまで、参考書を片手に勉強をしている方たちが多く、おひとりさまの時間を満喫している様子でした。その空間のなかで、『受験のシンデレラ』を観てた私も、ふつふつとやる気が湧き上がってきました。「奇跡的な出会いによって人生が変わる話。それはまるで魔法のよう。登場人物ならず、触れた人の人生にも魔法がかかるようです。」と演出家の言葉にあったように、生きている限り自分を高めていこう、誰かのために自分の人生を歪めてはダメだなぁとチャンネルが変わった感じがしました。

そういえば、そろそろかな…。調べてみると、やはり前日が一級建築士の学科試験でした。資格学校が速報を出し、試験当日に合格ラインが分かります。学科試験で合格圏内にいる人も、浮かれてはおられず、すぐに製図試験の勉強が待ち構えています。前年、前々年に学科をパスした人は製図試験から受けることができる一方、学科試験からの受験者は短期決戦で挑まなればならないというハンディがあるからです。このうだるような暑さのなか、平行定規を使って、長時間に及ぶ手書きのトレース(エスキス・作図)の練習が。そうでない人は… 今頃受験者のなかでは、いろんな思いが渦巻いているのだろうなぁ。両方を経験したことのある私は、そんなことを考えているうちに、来年に向けてのリベンジ組と一緒に、勉強に取りかかるぞと気持ちも固まりました。

世間体ばかりを気にしていた私は、「やらねば」と自分に合わないことを踏ん張ってやっているうちに、「ここまでがんばってきたんです」と自己顕示欲が強く出てきて、まわりの人たちにも自分の価値観を押しつけていました。それにもかかわらず、終いにはアイデンティティを喪失し、長い間迷路をさまよっていました。しかし、好きだったはずの建築の勉強が、中途半端になっていたことに今さらながら気づいたのです。自信のなさを、お金と時間をかけてもムダなだけだと損得勘定にすり替え、言い訳をして、勝手に諦めていました。気をつけておかないと、自動的に表れる、私の思考パターンです。人生でもたぶんこれを繰り返しやっているのだなぁ。

今日はレディースデーなので、映画を観る予定でしたが、友人からもお誘いがあったのですが、やっぱり勉強がしたくて、うずうずしてきて、今日も設計事務所からの帰りに、スタバに入りました。やりたいことが自分の感覚でわかって、その方向に進み出すことは、こんなにも楽しく、愉快なんだと。今までは外側から入ってくるものに無頓着で、それに反応したり、揺れ動いたりしていました。自分に正直になろう。ちょうど今までの習慣をやめたり、優先順位を変えていた矢先だったので、気持ちの整理は大切なんだなぁと実感しました。何事にもタイムリミットがあるから、決めたらすぐ実行ですね。これから自分のコンパスで、山登りを始めるような気分です。どんな景色が広がっているのだろう。旅は続く。