きょうのエスキス

一級建築士試験、R2学科復活合格。製図が鬼門。R3は自分に負けない年にする!じんわり日々の振り返り。

ワクをはみだす

先日久しぶりに読書会が復活しました。参加者も9人にバージョンアップ。たぶん私が最年長で、常連組の久美さん以外は男性でしたが、すんなりと溶けこむことができました。前回の記事に書いたとおり、男性に異性としてかわいがられたり、若さを武器にできなかったわけですが、年月を経て、ひとりの人間としてなじめるようになったわけです。たぶん男の人からしたら、いいんだかわるいんだか、違和感がない、引っかかりがないんだと思います。今にかぎらず、仕事や趣味からして、男性との出会いには事欠かなかったわけですが、なぜか関係性に進展がありませんからね。ははは。ある意味ミラクルですよ。「まるで少年のようだね」って、確立しちゃったな、このポジション。 

前置きはこれくらいにして、テーマは「今年のベスト3」。自己啓発の本をとりあげる方が多いなかで、中村文則さんの「私の消滅」はインパクトがありました。

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アメトークの読書芸人で、ピース又吉さんもオススメしていたようです。帯には「このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない。」と書かれてあります。「読み終わった後、世界はどのように見えましたか?」と聞いてみると、「真っ黒」と答えが返ってきました。そして「この作家さん、根は明るい人だと思う。」と。絶望と希望、悲しみと喜び、振り子が大きく行ったり来たりするように、感情の振れ幅が大きいということかもしれません。しかし、ネガティヴ要素と向き合い、言語化して昇華するなんて、どれだけ勇気のある作家さんなんだ!?と興味深くなってきました。

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また別の方は、お笑い芸人であり、絵本作家でもある、西野亮廣さんの「魔法のコンパス」を挙げていました。私のなかでは、クラウドファンディングの先駆け的存在であり、気になっていた人でもありました。また、この本を紹介されたご自身もパフォーマーをされていて、早々に学歴レースから離脱し、悩みもがきながらも、自身の生きる道を確立されています。本も500冊ほど読んでおられるようで、考えるだけではなく、行動力、決断力を大切にしているとのことでした。私も書店でこの本を立ち読みしたのですが、独創性と戦略性がはみ出ていて、とてもワクワクしました。

『つまり、人生を賭けるほどの「問い」を見つけるためには、居心地の悪い場所に立つ必要がある。』

『好きなコトで生きていこうと考えて、「面白い」を追求する人ほど、お金と真摯に向き合うべきだ。というのも、お金とキチンと向き合い、お金の正体を把握することで「面白い」の選択肢が増えるから。』

気になるので、買って読んでみようと思いました。ついでに思い出した「悩みどころと逃げどころ」も。世界的なプロゲーマーの梅原大吾さんとも重なる部分があるなと。高学歴社会派ブロガーで、元キャリアウーマンのちきりんさんとのやりとりがとってもおもしろいんです。

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私はというと、ここでも紹介した本をアウトプットしてきました。3冊に絞りきれませんでした。この中では、石井ゆかりさんの「選んだ理由」は初ですね。ゆかりさんは、星読みをされているライターさんですが、今回はインタビューを通して「人読み」をされています。しかも出版社は、オフィスが民家の「ミシマ社」。『まず最初に読んでみてパッとうかんだのが「ズルイなぁ」でした。だっておもしろいんだもん(笑)。私たちの近くにころがっている“選択”を見つめなおすキッカケをくれる本でもあるのかな、と思いました。TSUTAYA一関中央店  佐藤彩香さん』

推薦文からしても気になりますよね。やっぱり考えの枠から抜け出すような、発想の転換ができ、気づきが得られるような本が好きです。また、装丁は本の顔でもありますが、シンプルで余白を感じさせるものに惹かれます。想像力がふくらみますからね。ちなみに、この会の主催者は、アドバイスをされる際、本を勧めるそうです。本人も押しつけられることなく、自分で考えながら、答えを見つけられるし、よい方法だなと思いました。また新たなサードプレイスができました! 

「今日はありがとうございました。各々キャラクターがすごく現れていて、とても面白かったです♪ 皆さんの自分の大事なものに対する熱い想いが伝わってきて、とても人間味のあるいい時間でした!僕も自分の幸福について思う存分話せてすごく楽しかったです(o^^o)ぜひまたお願いします!」

「みなさん、素敵な出会いをありがとうございました。書籍や人の考え方を素直に受け止めて、自分の可能性を広げる向上心をもつ仲間との出会いは一期一会だし、本との新しい出会いも嬉しいものです。私も、今の自分が必要とするような本がいくつかありました。入手してみようと思います。今後ともよろしくお願いします♪♪」

生き方は戦略的(意図的)に、出会いは不意に。ときどき妄想。旅はまだ始まったばかり。