聴覚のマスキング
「通常の音圧レベルにおける人の音の大きさに対する感度は、一般に、中高音域に比べて、低音域のほうが鈍い。」(平成15年問7)⇨ ○
ふかふかの座面が気に入って、今日もコメダ珈琲店で勉強しようと向かったのですが、後から入ってきた女性の方の声が、まるで自分と会話をしているくらいに大きくて、ギブアップ。生活音や子どもの泣き声はさほど気にならないのですが。カフェや喫茶店で勉強していると、女性同志の集まりでひとりスピーチしている方が多いことに気づきました。耳に入ってくるかぎりで。聴き役にまわる方の声がまったく聴こえないんです。これも聴覚のマスキングなのでしょうか?とにかく移動して、落ち着きました。
「聴覚のマスキングは、目的音(マスクされる音)の周波数に対して妨害音(マスクする音)の周波数が低い場合に生じやすい。」(平成25年問8)⇨ ○
「低音は高音を妨害しやすく、高音は低音を妨害しにくい。」と解説に書かれてありました。低音の音は耳では聞こえなくても、車の走行音やドラムの音など振動としても伝わってきますもんね。さらに、次の問題。
「低音は高音を妨害しやすく、高音は低音を妨害しにくい。」と解説に書かれてありました。低音の音は耳では聞こえなくても、車の走行音やドラムの音など振動としても伝わってきますもんね。さらに、次の問題。
「屋外において、遠方の音源から伝搬する音の強さは、空気の音響吸収によって低音域ほど減衰する。」(平成25問8)⇨ ×
音源から伝搬する音の強さ(エネルギー)は,距離による減衰のほか、空気の粘性や分子運動により吸収される減衰がある。
↓
屋外において,遠方の音源から伝搬する音の強さは、空気の音響吸収によって高音域ほど減衰する(低音は音響エネルギーが大きく減衰しにくい)
エネルギーが大きく、減衰しないで、振動として建物全体に伝わるわけですね。騒音問題にもなりかねない「重低音」。今日の女性の方に対する気持ちが少しやわらぎました^_^
ちょっと一息 もしも建物が話せたら
「フィッシャー邸(ルイス・カーン)は、二つの矩形のボリュームが45度の角度をもって接合され、一方には2層の個室群が配置され、もう一方には2層分の高さの居間をもつ、幾何学的な構成の住宅である。」(平成28年No.12)⇨ ○
ルイス・カーンの作品を調べていたら、映画「もしも建物が話せたら」で登場した「ソーク研究所」を見つけました。
http://www.linea.co.jp/info/detail/?iid=541
ルイス・カーンの作品を調べていたら、映画「もしも建物が話せたら」で登場した「ソーク研究所」を見つけました。
http://www.linea.co.jp/info/detail/?iid=541
この映画の中には、他にも、有名なところで、レンゾ・ピアノ+リチャード・ロジャース設計の「ポンピドゥ・センター」も登場していました。レンゾ・ピアノは、関西国際空港を設計された方なので、少し身近に感じます。
個人的には、初めに登場したハンス・シャロウン設計の「ベルリンフィルハーモニー」が気になりました。指揮者を中央に配置するような設計です。「ドイツ再統一後、ポツダム広場の再建が行われたが、この地域の都市再開発に関するシャロウンの設計は、最終的に完全な状態で実現されることになった」とも書かれてありました。代表作としては、他にベルリン州立図書館など。「ベルリンフィルハーモニー」の写真は、Wikimapiaよりお借りしました。
続・工事請負契約約款の改正
また出てきました。改正が影響してくる過去問が!しかも、解説集が改正前のままでした。改正後の条文に上書きしてインプットしておかないと。「受注者(請負者)は、… 発注者に対し、監理者立会いのもとに行う検査を求める」ですね。フーッ。
(第23条)
石工事の「撤去」、改修工事の「存置」
こちらも問題を解いてみて、混同していることがわかり、調べてみました。意外にシンプルでスッキリしました。勝手に自分の頭の中で難しくしていたようです。
① 石工事
★『存置』が不適当な枝 ⇨撤去する
「外壁乾式工法による鉛直面への張り石工事において、上下の石材間の目地幅の調整に使用したスペーサーは、上部の石材の荷重を下部の石材に伝達させるため、工事完了後も存置した。」(H22問17・H15問18)⇨ ×
外壁乾式工法による鉛直面への張り石工事において、上下の石材間の目地幅の調整に使用したスペーサーは、撤去する。撤去しないと、上部石材の荷重がファスナーではなく、下部石材に伝達されてしまう。
外壁乾式工法による張り石工事において、上下の石材間の目地幅を調整するためのスペーサーを撤去した後に、シーリング材を充填した。(H25問21)⇨ ○
② 改修工事
☆『存置』が適当な枝
「吹付けロックウールによる耐火被覆の施工において、吹付け厚さの確認に用いる確認ピンについては、施工後もそのまま存置した。」(H20問1・H17問4)⇨ ○
「堅固に」「隙間なく」で不適当な枝
今日も『施工』から始めます。『堅固に』『隙間なく』という言葉に着目し、引っかかった過去問をピックアップします。これからの勉強も、根を詰め過ぎず、適度にやっていきたいものです。一緒に勉強をしていた方たちが、瞑想ができればと話されていましたが、今そんな心境です。ウラ指導さんのブログに今日も励まされました。
『堅固に』で不適当な枝
「切ばりにプレロードを導入するに当たって、切ばりの蛇行を防ぐために、上段切ばりと下段切ばりとの交差部の締付けボルトを堅固に締め付けた。」(H23問6・H17問7)⇨ ×
○ 切ばりにプレロードを導入するに当たって、切ばりの蛇行を防ぐために、上段切ばりと下段切ばりとの交差部の締付けボルトを緩めた状態で行う。
「型枠は、一般に、コンクリート打込み時に動かないように、外部足場にも堅固に固定する。」(H23問9)⇨ ×
○ 型枠は、一般に、コンクリート打込み時に動かないように、外部足場に連結させると、足場などが動いたときに型枠位置がずれたり、寸法が狂ったりするおそれがあるので、避けなければならない。
『隙間なく』で不適当な枝
「木造軸組工法の住宅における大壁造の面材耐力壁において、1階と2階の上下同位置に構造用面材による耐力壁を設けたので、胴差部の上下の構造用面材については、相互間の隙間がないように釘留めとした。」(H25問15・H20問14)⇨×
○ 木造軸組工法の住宅における大壁造の面材耐力壁において、1階と2階の上下同位置に構造用面材による耐力壁を設けたので、胴差部の上下の構造用面材については、原則として相互間に6mm以上のあきを設ける。
管理許容差と限界許容差
「柱に現場継手のある階の建方精度については、特記がなかったので、階高の管理許容差を±8mmとした。」(H26問14)⇨ ×
鉄骨工事の建方精度で出てきた「管理許容差」。たしか「限界許容差」もあったような気が。数値があやふやだったので、この機会に過去問を整理することにしました。
(柱に現場継手のある階の建方精度)
・管理許容差
「柱に現場継手のある階の建方精度については、特記がなかったので、階高の管理許容差を±5mmとした。」(H16問13)⇨ ○
・限界許容差
「工事現場継手のある階の建方精度については、±8mmを階高の限界許容差とした。」(H12問13)⇨ ○
古い過去問がベースだったのですね。しかも「限界許容差」とわけて、覚えていないと引っかかってしまう問題ですね。過去問で適当な枝として出題されているものはスルーしがちなので、要チェックです。
(柱の倒れ)
・管理許容差
「鉄骨の建方精度の管理において、柱の倒れの管理許容差は、特記がなかったので、高さの1/1000以下、かつ、10mm以下とした。」
(H17問14)⇨ ○
・限界許容差
高さの1/700以下かつ15mm以下とする。⇨ 全日本建築士会のテキストより
(建物の倒れ)
・管理許容差
「建築物の倒れの管理許容差を、高さの1/4000に7mmを加えた値以下、かつ30mm以下とした。」(H24)⇨ ○
・限界許容差
「一般の鉄骨構造における建方精度に関する建物の倒れの限界許容差は、高さの1/2500に10mmを加えた値以下、かつ、50mm以下とした。」(H12問13)⇨ ○
その他は「管理許容差」で±3mmの出題です。
「柱脚において、通り心と構造用アンカーボルトの位置のずれの管理許容差を、±3mmとした。」(H24問13)⇨ ○
「ベースモルタルの仕上面の精度について、特記がなかったので、柱すえ付け面の高さの管理許容差を±3mmとした。」(H15問13)⇨ ○
追記:
「完全溶込み溶接の突合せ継手の余盛り高さについては、1mmであったので、許容差の範囲内とした。」(H23問14)⇨ ○
管理許容差が3㎜以下、限界許容差が5㎜以下です。