きょうのエスキス

一級建築士試験、R2学科復活合格。製図が鬼門。R3は自分に負けない年にする!じんわり日々の振り返り。

フロント・事務室の配置

エスキスが早くまとまらないポイントが昨日見えてきました。その一つが管理ゾーンのプランニング、特にフロントや事務室の配置です。

①メインエントランスが南側の場合

北側のように、出入口近くに計画しようとすると、南側のスペースを占めることになり、厨房・レストランがおさまらない。けれど、この問題、以前はすんなり解けていたんです。なぜなら、南入りのエントランスのときは正面にフロントが見えるパターンだということを、製図試験.comのエスキス講習会で教わっていたからです。つまり、フロントや事務室を北側、厨房・レストランを南側に配置し、西または東側(建物周辺の地盤にもよりますが)に通用口を設け、その間から入り、縦に廊下をわたらせ、管理者の動線および搬出入の動線を確保する。このパターンは改めてしっかり押さえておこうと思います。

② 搬出入動線がレストラン(厨房)以外の要求室でも必要になった場合

今回のウラ模試で出題されたのですが、同じ階に要求室をとろうとすると、本来のフロントや事務室の位置に要求室を計画することになる可能性が高くなります。そのときは、機械室などと同じで、管理者動線と搬出入動線は管理ゾーンで一括りにしなくても、離れてしまってもよいのですね。動線を確保するのに、通用口を2箇所とればよいのですね。
 
今までの課題をすべて解く時間はなくても、気をつけておくべきポイントを押さえ、パターンを増やしておくとよいのかもしれませんね。試験まで1週間少しとなり、ようやく製図試験の勉強にも慣れ、知ることの楽しさやまわりのことも見えてきました。昨晩、ガイドヘルパーを一緒に学んだ友人から届きました。ラストスパート、がんばるぞー。なんとしてでも、今年必ず合格するぞー。
 

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まずは面積計算から

ウラ指導に提出した面積表がひさんな状態であることに、一夜経ってから気がつきました。作図してから、庇やバルコニーを足したのが原因です。まず、建築面積ですが、出入口正面にある片持ちの大庇(6m)を足し忘れ、南側にある露天風呂への見下ろしを避けるため、急きょ取り付けた2mの庇は、建築面積に入れたものの、よほどあわててたのか、一瞬バルコニーに見えたのか、なぜか床面積に足されてます。ガーン。庇の上を歩くのかー。さらに、作図をしながら、室外機置場を確保するために、宿泊室に面しない方角にバルコニーを設けるような、珍しいことをしてしまい、そのバルコニーを建築面積、床面積どちらにも足していないわで。

追記:勾配屋根の軒先を2mにしていたので、配置図の屋根面積(軒は両端1m除外)+出入口正面の庇(1m除外⇨柱付きの場合は除外規定なし、柱芯から算入)が建築面積でした。さらに、問題文には、「バルコニーは床面積に算入しない」と書かれてありました。今までこういう読み落としが多すぎました。


面積計算については、以前からいろいろと。仕事で使っているものと同じ型で、大きめの電卓を使っているはずなのに、焦ってミスタッチをしているからか、毎回数字が合わないという… そこで、50×35m程度の横長の敷地の時によく使う「882(42×21)」「588(42×14)」は覚えて、いきなり計算するようになりました。
 
余談ですが、地下1階の南北1スパンなしの場合、882+882+588=2352。ちなみに、Eテレの2355が好きなので、それくらいの値だと覚えました。これを基準に、吹抜けの面積を引いた数値と、合計の床面積の上限値・下限値を照らし合わせ、中間値に近い数値かどうかをチェック。ウツワ出しの参考にするようになりました。ちなみに、私の勝手なやり方なので、オススメはできませんが。
 
今回の課題の規模の建築物で、片持ちの大庇は大丈夫なのかも今頃になって気になってきました。建築面積が出たとき、柱があるかどうかで算定方法が変わってきますしね。
 
 
書き漏れや、自分が間違えたところを把握するには、とにかく書いた方が早いと思い、昨晩は模範解答の図面と記述をトレースしました。新しいことに手を出すよりも、復習して、同じ間違いは繰り返さないようにしたいと思います。学科試験合格発表から今までが本当にあっという間でした。今週土曜の最後の授業で結果を出して、日曜のウラ模試の講習会を有意義に過ごし、来週日曜の本番に挑みます。体調も完全復活。あと10日、気持ちだけは負けないぞー。

追記:「建築面積」は、令第2条第1項第2号により「建築物の外壁又はこれに代わる柱の中心線で囲まれた部分の水平投影面積による。」と定められているが、除外規定がある。

1 地階で地盤面上1m以下にある部分を除く。
2 軒、ひさし、はね出し縁その他これらに類するもので当該中心線から水平距離1m以上突き出たものがある場合においては、その端から水平距離1m後退した線

つまり「上から見たときの屋根の面積」となり、軒先も1m以上とっていたら、計算対象になるということかー。油断していました。バルコニーや勾配屋根の軒先を1mにしていた解答例を見かけたのですが、建築面積の計算ミスを回避するためだったのかもしれません。

※ 2mバルコニー(軒、ひさし)は、除いた距離が建築面積に該当するので、この場合、1mで建築面積に算入する。

※ 出入口に設ける車寄せのための柱付の屋根は、原則として柱の芯で建築面積に算入する。 

ウラ模試(製図)を受けて良かったこと

今日、ウラ指導の一発逆転模試(ウラ模試)のセルフチェックリストで、自分の答案に漏れや不整合がないかチェックしてみたんですが、今までのやり方があまりにもずさんでした。48項目ありましたが、ここまで細かいチェックをしたことが今までに一度もなく、ビクビクしてしまいました。そして、リストに目を通せば通すほど、チェックするポイント自体がズレていたことに気が付きました。私が思っていた大きなミスがそれほどでもなく、これくらい大丈夫だろうと思っていた項目がたくさん挙がっているではありませんか。そして、誰が図面を見ても、判断できる項目ばかりです。

製図試験は減点法なのに、おそろしすぎます。今まで作図表現がわからないとか、設備のことばかり気にしていたのですが、それ以前に書き漏れがあまりにも多く、当たり前のことができていなかったんです。その事を知れただけでも、ウラ模試を受けてみて、本当に良かったです。無事に答案の郵送にも間に合いました。自分の図面を大勢の方々が閲覧するなんて、考えただけでもゾーッとします。けど、貴重な経験です。今日から「製図試験のウラ指導」の本をもう一度読み直そうと思います。

追記:jaeicで公開されている昨年の答案用紙1を見ると、面積表と名前の欄の下にチェック表らしきものが… 。模試に付いていた基本心得と自己添削ガイドをしっかり読むことにします。

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製図模試2日目etc.

どうやら風邪を引いてしまったらしく、いろんな意味でたくさんの汗をかきながら、このブログを書いています。昨日は、ウラ指導の一発逆転模試を自習室で解きました。くしゃみと鼻水がとまらないので、ブースのロールスクリーンをしっかり下ろして、マスクと鼻栓をして。事前にウラ指導のブログで、3割弱の人が試験時間の30分前に完成したことを知っていたので、不調時の対策になるかな?と思い、宣言通り解いてみました。

敷地の形状も、床面積の合計も、これなら解ける!しかし、調子が良かったのは、最初の45分間だけ。エスキスが1時間40分経過しても、まとまりそうにない、もうダメだということで、実際は未完ですが、もう一度仕切り直しをすることにしました。新たなパターン出しです。別の角度から解いてみると、なぜか芋づる式のように、条件にはまっていき、不思議とプランニングができていました。初めから的をしぼりすぎると、収拾がつかないことがわかりました。プレゼンでも何パターンか出しますもんね。そして、作図は自習室だと気が緩むのか、予想以上に時間がかかってしまいました。

頭の中はフワフワだわ、くしゃみで手が止まるわ、目はショボショボするわ、けれど、なんとか書き上げました。今のうちにデトックスできて良かったです。締切が今日までなので、急いで郵送の準備をしようと思います。仕事までに間に合うかな?時間内にやりきることの難しさを感じています。今走っている電車も定刻通り。当たり前のことがじつはすごいんだなぁ。

製図模試1日目終了

今日は、全日本建築士会の模試を受けました。特徴的だったのは高低差8m、北・南側の幅員の同じ歩道付き道路、三層吹き抜け、露天風呂の計画。記入漏れや、間違いだと気づいた部分の修正が追いつかず、整合性のとれていない図面になってしまいました。撃沈。けれど、未完にはなりませんでした。私にとっては、時間内にできただけでも大きな進歩です。もし試験時間が8時間あったとしたら、ほぼ全員ランクIで合格するんだろうなぁと、ふと思いました^_^ 時間との勝負ですね。

エスキス  所要時間2時間15分
中途半端な完璧を目指して、割り切るのに時間がかかってしまいました。宿泊室がうまくおさまらないと、そこに時間をかけてしまったり、階振りしてから、階ごとのボリュームを変えてしまったりで。トホホ。良かったことといえば、主要な要求室とコアの位置をなんとか死守できたことくらいでしょうか。考えてみたら、今年は明らかにエスキスの練習不足です。今まで作図だけで手いっぱいでしたが、残りの2週間はエスキス強化にあてたいと思います。

② 記述  所要時間40分
初めてすべての欄を埋めることができました。昨日暗記用のまとめノートを1日がかりで作った甲斐がありました。用語の意味を理解しながら、文章を考えて作ると、記憶に残っているものですね。今日の宿題の添削でもようやくOKが出ましたしね。まずここが大きな不安材料だったので、攻略できてホッとしています。ただし、作図に入った段階での手直しは、記述に直結するので要注意。

③ 作図  所要時間3時間35分
(試験時間終了。あと15分はほしかった。)
やはり3時間では書ききれないです。エスキスが曖昧だからです。いつも外壁や間仕切壁を書くと、できた気になってしまいますが、そこからが本当のスタートですね。什器などの細かい書き込み、特記事項の図示、たとえ一本の線でも書き漏れてしまうと、かなりまずいなと。時間に間に合わせるのにどこから書いたら良いのか、まだ手探りな状態で、今回は最重要である配置図が後回しになってしまい、最後はなぐり書きになってしまいました。見直し時間に20分から30分とる意味がよくわかりました。ただ今回明らかに良くなったこともあります。断面図を書くスピードです今まで自信がなかったのですが、用紙1枚に9面同じ図面をトレースしたら、コツがつかめ、こわがらずに書くことができるようになりました。

ポイントを見てみると、メインアプローチのある南側に露天風呂を計画すると、宿泊室から露天風呂が見下ろせてしまうので、不適切な計画と書かれてあり、ちょっと想像しちゃいました。⇦ これは回避できました。

さて、明日は自宅受験で、ウラ指導の一発逆転模試です。あれっ、ちょっと喉の調子が。体力勝負なところもあるので、今日は早めに休むことにします。

車両動線について

今回は車両動線についてです。前回の設計課題で、直径14m以上の車回しが出てきたのですが、これを「ロータリー型」というのですね。授業ではサラッと流していたんですが、建築士塾のブログをチェックしておいた方がいいよと、先生に勧められて、確認してみると、「通り抜け型」と「ロータリー型」があるのですね。
ただ、私のエスキスがこの時一番早くできたことを考えると、どんな問題が出ても、焦らず、基本をきっちり押さえることが大切だなと。とにかく最後までねばります。明日は建築士会の模試。迷いましたが、ウラ指導の一発逆転模試も明後日に時間を作って、チャレンジします。

(雑談)なんでしょうか、ここ数日もう時間がないと、焦りであわてふためき、空回りしていたんですが、昨日いきなりプツッと切れました。あれもこれもとどれも手につかないわ、まわりと比べてしまうわで。そりゃしんどくなるはずです。今は感じきって、「無」の状態です。あと2週間、足りないところをコツコツ埋めていくしかないですね。それと、学科のときのように、モンマジの音楽を聴きながら、テンポよく取り組もうと思います。学科試験のとき、極限状態で頭の中をかけめぐったのはなぜかspotifyのテーマ曲だったんですが、本調子に戻りましたから。音楽は当日心が折れたときの特効薬。とにかくモンマジにはお世話になりまくりで、すっかりファンになり、ライブのチケットを予約しちゃいました。

エスキスでなやむ浴室

私の中で「空間構成」や「ゾーニング」でエスキスがブレてしまうのが、浴室の存在です。主要な要求室の中でも、レストランよりもプランニングの自由度が高く、階振りや配置がうまくいかないのです。課題文を読むと、浴室の利用者が宿泊者のみの場合と日帰り客も受け入れて、宿泊者以外でも利用できる場合のどちらかになると思うのですが、利用人数により、室面積が広くなる可能性も考えられます。プランニングの基本的な考え方に大きく影響するので、ここをなんとか押さえないとなと。まずは、課題文の設計条件の前文をきちんと確認することにします。

それと、浴室も設備に関係してきますね(涙)学科でできなかった分野とやはりたくさん向き合わなくてはならなくなりました。
浴室は、ガス給湯器(+貯湯槽+圧送ポンプ)による中央給湯方式なんですね。中央給湯方式では浴室だけでなく、宿泊室の給湯も対応するので、大量のお湯を使う。また、時間帯も集中するので、貯湯槽も必要になるんですね。ちなみに、ガス給湯器なんですが、省エネ法改正の影響からか、ググってみると、無圧給湯器(ボイラー技師の資格が不要)、潜熱回収型給湯器などが出てきました。

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ここでも太陽熱利用が出てくるのかー。
f:id:emicocolo:20170921134026p:plain屋上に、太陽熱発電パネルよりも、太陽熱集熱パネルを設置した方がよいのかな?あれっ、脱線してしまいました。太陽熱の話はいったん置いておきます。

浴室には循環ろ過設備も必要で、配管の熱ロスや循環水の動力を考えると、浴室に近いことが重要になってくると聞きました。設備機械室が浴室から離れている場合、浴室の近傍に別途設ける必要があると、テキストにも書かれてあります。ついでに、厨房は、ガス瞬間式給湯器による局所給湯方式なんですね。浴室が(給湯設備)機械室の直上、近傍に配置されると、厨房の配置が機械室から遠くなってしまう可能性が高いので、循環熱ロスや圧送ポンプ動力の削減を考えてみても、局所方式がよいのですね。

うーん、考えすぎもよくないなぁ。けれど、記述対策はできたかな?しかし、ゾーニングにも関わってきますね。とにもかくにもエスキスをどうにかしないと。