きょうのエスキス

一級建築士試験、R2学科復活合格。製図が鬼門。R3は自分に負けない年にする!じんわり日々の振り返り。

お世話になったサイト・講習会のまとめ(学科試験編)

☆ 学科試験編
 
1. ネットを活用
 
① TAC講師室ブログ
(井澤式比較暗記法・実例暗記法)
試験範囲が広く、暗記がとにかく苦手だったのですが、関連づけして覚えることで、とても効率よく学習できました。暗記法といっても、そこまでに至る解説がとても丁寧です。あまりにも感動して、井澤先生の授業を受けに、東京に行きたいと思ったくらいです。
 
② 合格物語 ⇨ web講義
過去問で理解できない部分を補うために、何度も繰り返し読んでいました。講義内容がかなり奥深く、応用力も身につきました。会員でなくても、無料で読めるので、ありがたかったです。これをきっかけに、講習会にも参加しました。
 
③ 建築士.com ⇨ web問題集
一問一答なので、移動中にスマホで気軽にできるのがよかったです。知識が定着しているか、確認するのに役立ちました。間違った問題をノートにまとめ、直前期に見直しをしました。
 
SKK施工管理研究室
「施工」の過去問が単元ごとにまとめられているので、頭の中が整理されてよかったです。なかなか点数を取りにくい科目なので、過去問は確実に押さえておきたいと思い、活用しました。参考書のような位置づけでした。どこが誤りなのか、問題文にチェックが入っているので、類題を比較すると、フォーカスポイントがどこにあるのかが自然と見えてきます。
 
⑤ Architype-Lab ⇨ 「環境・設備」「構造」力学・文章題の公開レジュメ
昨年まで全日本建築士会の講師をされていた進藤先生のホームページ。特に構造力学の解説はイラスト付きでわかりやすく、古い過去問も網羅されているので、得点源にできました。
 
⑥ 総合資格学院  ⇨ e-建築用語集
 
 
2. 講習会
 
① 全日本建築士会 ⇨ 学科対策講座(週1回)
勉強のペースを保つために受けていました。どの講座もそうですが、講義はあくまでも復習のために聞くというスタンスでないと、本試験までに間に合わないですね。先生方の温かい励ましが心の支えになりました。
 
② 教育的ウラ指導 ⇨ 「法規」、「一発逆転模試」
「法規」の講習を受けたとき、フォーカスポイントがどこかを見極めて解く方法がとても斬新でした。ここの講義を受けたら、間違いなく合格するという確信が、なぜかこの時に湧き起こりました。「一発逆転模試」の講習会も考え方が整理でき、実際の本試験でも心が折れることなく、淡々と解くことができました。
 
③ 合格物語 ⇨ 「構造」文章題、「施工」、解き方ワークショップ
ウラ指導と共通の考え方ですが、多くの過去問にふれることで、各単元ごとのフォーカスポイントを徹底的に教えて下さいました。穏やかな口調、わかりやすい解説、実務にも役立つ知識が得られ、先生のような一級建築士になりたいという目標もでき、さらにモチベーションも上がりました。
 
3. DVD
 
① 全日本建築士会 ⇨ 重点対策講座+昨年の学科対策講座
今年度までのDVDになりますが、進藤先生の「環境・設備」「構造」の講義は、まるで落語のようなテンポで、勉強が楽しく、おもしろく感じられるようになりました。おかげでスタートダッシュができました。
 
4. 模試
 
① 全日本建築士
過去問中心で理解度を図るのに良かったです。また、模試の成績を見て、直前期に苦手分野の追い込みをしました。
 
② 教育的ウラ指導「一発逆転模試」
この模試は必ず受けておいた方がよいなと思います。点数にショックを受けましたが。何よりも解説を熟読し、解き方を徹底的に復習することで、実際の本試験でも反射的に解くことができました。

製図試験が終わりました

ついに製図試験が終わりました。やっぱり今回再チャレンジしてみてよかったです。いろんな意味で、今年は不思議な感じでした。まず、試験会場ですが、特設会場のような広い空間に、1人に1台の長机が用意されてあり、今までになく落ち着いた雰囲気で、妙な一体感がありました。みなさん初年度の方でしょうか、怖いもの知らずというか、ピリピリ感がまったくないんです。

さて、試験ですが、なんとも言えません。もうとにかく書ききった感じです。途中、悪魔のささやきがありまして。作図をし始めたら、アプローチの利用者・サービス動線が交差するかもと思い始め、左右反転させた方がいいんじゃないかと。しかし実際、コアを反転して書き直しをしてみると、歩車分離にならない、むしろこれがアウトだと気づき、また元に戻すという… わーっ、これを書いていて、階振りを完全に間違った要求室があることに気づいてしまいました。なぜエスキス通りにやらなかったのだろう。チーン。(1/400のエスキスではうまく収まっているように見えるのに、1/200で作図するときに不整合が起きるためです)

しかし、製図試験3回目にして、初めての爽快感です。結果に関係なく、今の実力をすべて出しきって、自分のなかで納得ができたからだと思います。資格学校で勉強している頃は、難しい問題をただ受け身でこなしているだけで、今から考えると、試験たるものがまったくわからないまま、散ってしまった感じです。けれど、今回のように、勉強法も含めて、自分で考えるプロセスがあるだけで、こんなにも違ってくるのですね。来年以降も受ける可能性が高いですが、太刀打ちできない試験ではなくなりました。まずは、もともと本を読むのが遅い私は、問題文の長さに慣れるところからです。学科もですが、年々アスリートのように難易度を更新していく受験生。⇦ 私の勝手な解釈です。そしてテクニックでは解けない課題の奥深さ。だから、やめられないです。

さて、気持ちを切り替えてと。とにかく製図板からいったん解放されました。いずれにしても、試験が終わったら、英語を勉強しようと思っていたので、これからは楽しんで、ドト勉を再開しようと思います。今までの習慣を終わらせるのはもったいないし、日本語の脳で考えるよりも、思考も変わりそうな気がして。とにかく明日は電車でぶらっとお出かけしようと思います。晴れるといいなぁ。


ちなみに、だんじりも今日でフィナーレです。

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製図試験前日に思うこと

ついに試験前日となりました。地元は今日からだんじり祭で、明日も駅前の歩道が閉鎖に。そこで学科と同じく、試験会場近くのビジネスホテルで夜を過ごします。ゆっくりペースの私にとっては、準備期間が少なすぎたなぁというのが正直なところ。(どんなに長くやっていても、きっと同じようなことを思うのだろうなぁ。)どのような勉強法が自分に合っているのか、やっと製図試験についてわかりかけてきたばかりです。火曜に公開されたウラ指導の添削図面に落胆しながらも、なんとか軌道修正し、今やれることを全力でやりきりました。昨晩は、記述の文例をiPhoneのボイスメモに録音し、自分の声ってこんな声してたのかと新たな発見をしつつ、聴きながら眠りにつきました。この勉強法、意外と自分に合っているのかもしれません。ここまできたら、自分自身をいかにコントロールするかですね。学科のときのように、何が起きても、粘りますよー。最後に、先日の質疑応答の後に届いたメッセージです。


「作図は、皆が考える平凡でシンプルなプランとして、ミスを無くして下さい。減点が少ない図面は、合格に近づきます。また、記述は、合否を分ける最大の要因でもあります。この記述で理由をきちんと、しっかり書いた方は、合格しやすくなります。試験は落ち着いて、大丈夫と思って頑張って下さい。」

テラスについてのQ&A

直前ですが、以下の質問をしてみたところ、すぐに回答がありましたので、シェアします。本当にありがたいです。資格学校以外でも、親身になって下さる方々がたくさんいるのですね。(問い合わせをしたのは、建築資格研究会です)

「屋外テラス(の一部)」をピロティ内に計画しても問題はないでしょうか。

 ⇒屋外テラスは、ピロティ内に計画しても問題ない。質問は、柱が残った空間をピロティと解釈して、その中に計画しても良いかということで、問題ない。 H26標準解答例1では、2階の柱内、上に屋根(軒天の位置内の図となっている)が示されており、 この解釈からすると、屋外テラスは、ピロティ内でよいとなる(その隣りにバルコニーあり)。 そもそも、テラスやバルコニーなどは、それを示す明確な建築基準法がない。言葉としての歴史的判断では、バルコニーは「2階以上で外壁からせり出した手摺付きの部分」で、 テラスは、古いフランス語から引用されており、「盛り土で地面より高く扉などと繋がる部分」となる。 現在は、あいまいな意味のまま、一般的には、テラスは、椅子やテーブルのある比較的広いスペースを指していて、H26標準解答例もそのような意図で示されている。 従って、ある程度広く、椅子やテーブルがあれば、その場所は、1階でも2階でも上に天井や屋根があっても問題ないとなる。

 

課題では要求室の特記事項に書かれてありますが、「その他の施設等」に書かれている場合でも、同じ捉え方でよいのでしょうか。

 ⇒「特記事項」でも「その他の施設等」でも同じである。 屋外テラスは、H26出題では「その他の施設等」で出題された。その時に「特記事項」でもレストランの中に「屋外テラスと一体的に利用できるように」との指示文があった。 予測課題3では、見落としを想定して、あえて「その他の施設等」には書かなかった(H26パターンをあえて避けることで見落としとなる点に注意させるため)。どこに書いてあっても、条件は同じである。 

まもなく10月

今までこのブログを読んで下さったみなさん、本当にありがとうございます。学科試験の勉強のときとの違いにとまどいながらも、このブログとともに、ここまで来ることができました。明日からはさらに集中するため、試験前日まで投稿をお休みしたいと思います。

今日、建築士会の最後の授業を終えました。グループになって、他の方の図面を見たり、意見交換ができる機会があり、行き詰まっていた気持ちがだいぶと軽くなりました。先生は、今まで温かい言葉をかけ続けてくれて、設備が苦手な私に、今日もコソッと資料を持ってきてくださって。本番で困ったときは、先生のアドバイスを思い出します。

授業後いつものように、自習室に向かっていると、知人が製図板を持った私とすれ違ったらしく、LINEで応援メッセージが届きました。ありがとうの連続です。そして、自習室に着くと、製図板を横に置いて、エスキスをしている方に遭遇。めちゃくちゃ集中されています。今まで私以外に建築系の勉強をしている人がいなかったので、ちょっとテンションが上がりました。

学科試験と違い、エスキスも作図もやりだすと長くなるので、あと1週間どこにポイントをしぼるかですね。記述の文例を覚えていたはずなのに、作図に集中してたら、抜けてる〜。エスキスがやっと調子に乗ってきたと思ったら、押さえどころを逃してる〜。こりゃ、エンドレスだな。ということで、学科と同じく、これから詰め込みを始めます。(といっても、私の場合、知識よりもチェックポイントになりますが。)

みっつ通信のブログに、『後ろ向きになってしまうときは「物事を全力でやれていないとき」なのではないだろうか。』と書かれてあり、納得しました。全力で製図の課題に向かうみなさんの姿は、本当にカッコいいです。私もまだまだやれる。明日はウラ模試講習会。まもなく、新しい今日が始まるぞー。

フロント・事務室の配置

エスキスが早くまとまらないポイントが昨日見えてきました。その一つが管理ゾーンのプランニング、特にフロントや事務室の配置です。

①メインエントランスが南側の場合

北側のように、出入口近くに計画しようとすると、南側のスペースを占めることになり、厨房・レストランがおさまらない。けれど、この問題、以前はすんなり解けていたんです。なぜなら、南入りのエントランスのときは正面にフロントが見えるパターンだということを、製図試験.comのエスキス講習会で教わっていたからです。つまり、フロントや事務室を北側、厨房・レストランを南側に配置し、西または東側(建物周辺の地盤にもよりますが)に通用口を設け、その間から入り、縦に廊下をわたらせ、管理者の動線および搬出入の動線を確保する。このパターンは改めてしっかり押さえておこうと思います。

② 搬出入動線がレストラン(厨房)以外の要求室でも必要になった場合

今回のウラ模試で出題されたのですが、同じ階に要求室をとろうとすると、本来のフロントや事務室の位置に要求室を計画することになる可能性が高くなります。そのときは、機械室などと同じで、管理者動線と搬出入動線は管理ゾーンで一括りにしなくても、離れてしまってもよいのですね。動線を確保するのに、通用口を2箇所とればよいのですね。
 
今までの課題をすべて解く時間はなくても、気をつけておくべきポイントを押さえ、パターンを増やしておくとよいのかもしれませんね。試験まで1週間少しとなり、ようやく製図試験の勉強にも慣れ、知ることの楽しさやまわりのことも見えてきました。昨晩、ガイドヘルパーを一緒に学んだ友人から届きました。ラストスパート、がんばるぞー。なんとしてでも、今年必ず合格するぞー。
 

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まずは面積計算から

ウラ指導に提出した面積表がひさんな状態であることに、一夜経ってから気がつきました。作図してから、庇やバルコニーを足したのが原因です。まず、建築面積ですが、出入口正面にある片持ちの大庇(6m)を足し忘れ、南側にある露天風呂への見下ろしを避けるため、急きょ取り付けた2mの庇は、建築面積に入れたものの、よほどあわててたのか、一瞬バルコニーに見えたのか、なぜか床面積に足されてます。ガーン。庇の上を歩くのかー。さらに、作図をしながら、室外機置場を確保するために、宿泊室に面しない方角にバルコニーを設けるような、珍しいことをしてしまい、そのバルコニーを建築面積、床面積どちらにも足していないわで。

追記:勾配屋根の軒先を2mにしていたので、配置図の屋根面積(軒は両端1m除外)+出入口正面の庇(1m除外⇨柱付きの場合は除外規定なし、柱芯から算入)が建築面積でした。さらに、問題文には、「バルコニーは床面積に算入しない」と書かれてありました。今までこういう読み落としが多すぎました。


面積計算については、以前からいろいろと。仕事で使っているものと同じ型で、大きめの電卓を使っているはずなのに、焦ってミスタッチをしているからか、毎回数字が合わないという… そこで、50×35m程度の横長の敷地の時によく使う「882(42×21)」「588(42×14)」は覚えて、いきなり計算するようになりました。
 
余談ですが、地下1階の南北1スパンなしの場合、882+882+588=2352。ちなみに、Eテレの2355が好きなので、それくらいの値だと覚えました。これを基準に、吹抜けの面積を引いた数値と、合計の床面積の上限値・下限値を照らし合わせ、中間値に近い数値かどうかをチェック。ウツワ出しの参考にするようになりました。ちなみに、私の勝手なやり方なので、オススメはできませんが。
 
今回の課題の規模の建築物で、片持ちの大庇は大丈夫なのかも今頃になって気になってきました。建築面積が出たとき、柱があるかどうかで算定方法が変わってきますしね。
 
 
書き漏れや、自分が間違えたところを把握するには、とにかく書いた方が早いと思い、昨晩は模範解答の図面と記述をトレースしました。新しいことに手を出すよりも、復習して、同じ間違いは繰り返さないようにしたいと思います。学科試験合格発表から今までが本当にあっという間でした。今週土曜の最後の授業で結果を出して、日曜のウラ模試の講習会を有意義に過ごし、来週日曜の本番に挑みます。体調も完全復活。あと10日、気持ちだけは負けないぞー。

追記:「建築面積」は、令第2条第1項第2号により「建築物の外壁又はこれに代わる柱の中心線で囲まれた部分の水平投影面積による。」と定められているが、除外規定がある。

1 地階で地盤面上1m以下にある部分を除く。
2 軒、ひさし、はね出し縁その他これらに類するもので当該中心線から水平距離1m以上突き出たものがある場合においては、その端から水平距離1m後退した線

つまり「上から見たときの屋根の面積」となり、軒先も1m以上とっていたら、計算対象になるということかー。油断していました。バルコニーや勾配屋根の軒先を1mにしていた解答例を見かけたのですが、建築面積の計算ミスを回避するためだったのかもしれません。

※ 2mバルコニー(軒、ひさし)は、除いた距離が建築面積に該当するので、この場合、1mで建築面積に算入する。

※ 出入口に設ける車寄せのための柱付の屋根は、原則として柱の芯で建築面積に算入する。