きょうのエスキス

一級建築士試験、R2学科復活合格。製図が鬼門。R3は自分に負けない年にする!じんわり日々の振り返り。

「モモ」が教えてくれたこと

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「日曜に家を出たのは、数年ぶりです。」

今考えてみると、私の心のもやもやに風穴が開いたのは、読書会に参加していた河田さん(仮名)のこの一言でした。日曜の休日は外出せず、読書をして過ごすと決め、普段も遠出は一切しないようです。まさしく本の世界で生きておられる方で、リアルな体験を超越した充実感が、カラダ全体からあふれ出ていました。福岡伸一さんの『生物と無生物のあいだ』など、本を紹介する眼差しは澄んでいて、 凛とした姿が、潔くカッコよくて。なにを体験するかというよりも、なにを考え、なにを感じるのかが大切なんだと気づかされました。何かに追われるように過ごしていた時間。今まで休日をイベントなしで過ごすことに、罪悪感すら抱いていた私ですが、今ではこのブログを書くほど、時間の使い方が変わりました。私が読書会で初めて紹介した本が、ミヒャエル・エンデの『モモ』なのですが、河田さんはその世界を体現してくれていたのだなと。

きっと驚愕するはず。忘れていた『モモ』の名言 - NAVER まとめ

http://matome.naver.jp/m/odai/2139245894146072801

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そして、何かのご縁ですが、昨年中学校の教員を定年退職された方と、月に2回ペースでお会いし、お話を聴くことになりました。(どんな仕事をしていたかを知られると、先入観を持たれたり、距離を置かれることがあるため、自分からはあえて話さないそうです。)理科の教科を担当されていたそうですが、今は歴史に興味を持たれておられるようです。すでにこの世にいない方たちが、まるで仲間であるかのように、時空を超えて登場し、私たちの世界もどんどん拡がっていきます。「日常生活に戻りつつあります。話をすることが、すごくエネルギーになってます。」私のやりたかったことが少しずつですが、絵空事ではなく、今ここに表れつつあります。そして、安寧の都市ユニットの実践プロジェクト第2章の幕が上がろうとしています。

 


旅はまだ始まったばかり。これからも温かく見守っていて下さいね。そして、みなさんのお話も聴かせてください。人生は続く。